催眠術カフェ「からーず。」は新宿ゴールデン街にあり、シンプルな催眠ならば無料でかけてくれるお店。お店の二階に通された代々木姉妹に田村先生は、「催眠術はオカルトのイメージも強いのですが、心理学を使った普通の学問です」と説明してくれた。ただ、催眠術にかかりやすいタイプとかかりにくいタイプがいるとのことで、さっそく、二人を試してみることになった。(ちなみに、田村先生曰く、過去の経験ではアナウンサーさん達は催眠にかかりにくく 芸人さんはほぼかかりますとの話。ここは代々木姉妹には催眠にかかってもらわなければ…と、マネージャーからの圧力のかかった眼差しが2人にむけられる。)
「両手をがっちり組んだまま、視線を指先に移します。人さし指と人さし指を見ていると意識は吸い込まれていきます。どんどん固まる、どんどん固まる…」と心地良く田村先生に誘導されると、な、なんとちぇきは指と指を離すことができなくなっていた。一方のアサノはというと、一向に変化無く指を離すことができている。催眠にかかりやすいのは『素直な人』で、なにより『疑わない人』だそうだ。そうなると、アサノは、『頑固な人』で『疑り深い人』ということになるか(笑)。ちぇきの方が催眠体質のようなので、以後はちぇきに様々な催眠術をかけていくことに。
催眠術カフェ「からーず。」には、様々なメニューが存在する。
「味覚変化」や、「ダイエット暗示」、更には「未来進行催眠」なる未来のことがわかってしまう催眠まである。最近“脱ぐとスゴイ”らしいちぇきは、ダイエット暗示に興味津々。早速かけてもらう。
田村先生「ふかーい、ふかーい、眠りに落ちていきます…。3つ数えると、あなたの筋肉の活動がとても活発になります…。筋肉が活発になると代謝が上がります…3、2、1!」
ちぇき「え、え、え、何か、何か熱い」
アサノ「本当に? 本当に熱いの? どこが熱いのよ」 ※アサノ光、疑り深い人決定(笑)。
ちぇき「に、二の腕が特に熱い。何か脂肪なくなっていく気がする」
これは、実際に代謝が上がって、脂肪が燃えているのかもしれない。
次に味覚変化の催眠をかけてもらうことに。これは、普通の水がコーラに感じる催眠だ。
ちぇき「ほんとだ! え、まじ! ただの水が世界一おいしいコーラになってるんですけど」
と興奮気味に水を飲んでいる。
一方、ちぇきのその姿を見ているアサノは…。
アサノ「人が催眠にかかってる姿をみるのってアホっぽくてウケる」
と、ちぇきのかかり具合を楽しんでいる。
続けざま催眠にかかるちぇきに、新たな催眠をかけてもらう。
田村先生「二つの椅子の上に横たわるちぇきさんの上に、アサノさんが乗ってみたらいかでしょう」
横たわるちぇきの身体が、鉄の棒のとなる催眠だ。
ちぇき「いや、いや、いや、無理でしょ! こんなの 乗ったら、お尻から落下して尾骨折れるでしょ!」
とビビリ気味のちぇきをよそに、
アサノ「面白いからやろう!」
の一言で、早速実践してもらう。
にわかには信じられないのだが、頭と足の二か所を二つの椅子のみで支えられたちぇきの上に、アサノが乗ってもまったく余裕。調子に乗ったアサノがちぇきの上で跳ねてみるも、ちぇきはびくともしない。
ちぇき「なにこれ? なんで? 大丈夫なの? 怖い怖い! おい、アサノやめろ!」
一通りちぇきで遊んだアサノは、とても満足そうだ。
最後に田村先生、
「実は売れる催眠というのもあるんですよ。これを今は有名になったあるお笑いコンビにかけたら、3か月後に本当に売れた」
と話す。もちろん、この催眠をかけてもらわないわけにはいかない。
二人「ぜひ、私たちにも!」
と懇願。アサノは催眠がかかりにくい体質ということを忘れてしまっているようだ。
田村先生「でも、ちょっと準備に時間がかかるんですよ。1時間くらいかな」
と説明があるが、
二人「いやいや、私たち本当に暇なんで、何時間でも待ちます!」
と食い気味にお願い。
しっかり、“売れる”催眠をかけてもらいお店を後にした。さて、この催眠はしっかりかかっているのか…今後の代々木姉妹に期待したい!
※協力 催眠術カフェ「からーず。」
(現在、お店は長期休業となっております)
http://hypnotismcafe.com/
■代々木姉妹
アサノ光とちぇきの女の子二人からなる“マンガ家ユニット”。身体を張ったネタ活(体験取材)で巷を賑わす。そのネタ活は様々で、マンガやブログでは描かない、描けない、描いちゃいけないことも体験する。
○ブログ
「代々木帝國」 http://ameblo.jp/yoyogi-sis/
○マンガ・コラム連載
・『漫画パチンコ777』毎月4日発売(竹書房)
・『スーパーパチスロ777』毎月19日発売(竹書房)
・『本当にあった笑える話 Pinky』毎月21日発売(ぶんか社)
・『みこすり半劇場』毎月第2・第4木曜日発売(ぶんか社)