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フィギュアの人気から現代人の心に迫る

 フィギュアが売れ行きを伸ばしているという。まんがやアニメ、ゲームの人気キャラクターの商品化や、“ゆるキャラ”と呼ばれる丸みを帯びたデフォルメなどの発想が、男性マニア中心であった愛好者の裾野を広げ、近年では、幅広い年齢層の女性たちからも注目を浴びているらしい。

 16日から19日まで都内で開催された、日本玩具協会主催の見本市『東京おもちゃショー2011』で、人気のフィギュアや、この夏発売予定の新商品を見て回った。フィギュアには様々な種別や種類があると思うが、『ONE PIECE』『ドラゴンクエスト』などのフィギュアを展示しているブースは見学者を集めていた。

 セガトイズブースでは、7月発売予定の新商品『ぷにっキーズ』が展示されていた。大人の親指の先ほどのごむ人形で、ぷにぷにとした肌触りが特徴という。当初のラインナップは、動物・赤ちゃん・女の子など149種類。カプセルや、ガチャガチャとのコラボも展開するらしい。話を聞いてみると、『ぷにっキーズ』は、昨年アメリカで発売され年末に大ブレイクしたそうだ。来月の日本上陸にあたり、色に工夫を加えているという。日本市場向けに、より、やさしい感じの色にしてあるとか。“ゆるキャラ”の逆輸入か。

 『ぷにっキーズ』は女児を対象としているようだが、フィギュアを展示していたいくつかのブースで「男性向けですか」と尋ねると、「明確に決まっているわけではありません」「女性の方からもご愛好いただいております」という答えも返ってきた。フィギュアをのぞき込んでいる来場者には、なるほど、女性も多い。ときに、「これ、かわいい!」という声も聞こえてきた。「かわいい!」といえば、「日本の女性は何を見てもかわいいと言う」などという人もなかにはいるそうだが、“これかわいいと言って通り過ぎること”と、“手もとに置いて愛好すること”の間には大きな違いがあり、後者の秘密は展示されているフィギュアたちがにぎっている。

 キャラクターフィギュアや“ゆるキャラ”だけではなく、精巧な造りのクリエイターズモデルのフィギュアまで、『東京おもちゃショー2011』会場には数々のフィギュアが展示されていた。

 はたして、フィギュアの人気の秘密はどこにあるのか。フィギュアの何が現代人の心をとらえているのか。そして、現代人の心はどこへ向かうのか。

 引き続き、注目したい。(竹内みちまろ)

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