調べによると、昨年11月から今年1月にかけて、歌舞伎町のホストクラブに勤める男性の自宅で窃盗被害が相次ぎ、被害総額は3000万円に達していた。被害に遭った男性宅付近の防犯カメラには、いずれも若い女性の不審な姿が映っており、捜査員たちはこの女性たちを、「令和のキャッツ・アイ」と呼び、行方を捜査していた。
「直接の逮捕容疑は、昨年11月10日夜、新宿区北新宿のマンション内の男性宅へ侵入し、現金104万円とカルティエのネックレス2点、スニーカー2点(計140万円相当)を盗んだことです。歌舞伎町のホストクラブに勤務する被害者男性は、西川容疑者とSNSで知り合い、何度か会って親しくなりました。彼女はホストクラブの常連客になるとほのめかし、部屋の合鍵を入手。男性が寝ている間に部屋に忍び込み、盗みを働きました。男性は翌日110番通報、男性の証言と防犯カメラ映像から2人の犯行を特定しました」(捜査関係者)
容疑者2人はおよそ3年半前にホストクラブで出会い、友人になる。2人でホストクラブ通いを続けただけに、ホストについては熟知した上での犯行だった。
「犯行後には『マンションには防犯カメラもないし大丈夫』『ホストは顔はいいけど頭は悪いし、バカだから楽勝よ』とLINEでやり取りをしています」(同・関係者)
2人は犯行後もホストクラブ通いを続けており、整形手術にも熱心だった。
「特に西川容疑者は自身のSNSに整形の様子をアップしています。グラマラスライン整形と呼ばれるものが中心で、目の辺りを頻繁に手術していました。整形とホストクラブ通いで、いくら金があっても足りなかったと見えます」(風俗店関係者)
「令和のキャッツ・アイ」の犯行動機は、欲まみれだったようだ。