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ヤクルト入りの内川、控え起用は避けられないか 高津監督はショートの“日替わり覚悟”も漏らす?

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内川聖一

 去就が注目されていたベテラン・内川聖一内野手の東京ヤクルト入りが正式に発表されたのは、12月11日だった。背番号「7」、1ケタを渡したのはこれまでの実績に対してはもちろんだが、期待の大きさでもあるようだ。

 しかし、高津臣吾監督は内川加入によって、レギュラー選手のコンバートも検討しなければならない。チーム内での競争意識が高まればいいのだが…。

 「内川は右の代打としてだけではなく、スタメンでも使おうとしています。守備に就くとしたら、一塁か外野ということに」(プロ野球解説者)

 一塁には村上宗隆がいる。サードもできるが、スローイングや守備範囲のことを考えると、動かしたくないというのがホンネだろう。まして、ヤクルトは投手力に不安要素がある。エラーによる失点は少しでも防ぎたいはず。しかし、山田哲人、青木宣親、村上、内川と続く打線が編成されれば、対戦投手は脅威に感じるはず。やはり、内川をスタメンで使いたいところだが、こんな指摘もある。

 「内川の外野? それは考えにくい。外野で使う予定の外国人選手を獲得したので」(ベテラン記者)

 ヤクルトが発表した新外国人選手だが(同3日)、前パイレーツのホセ・オスナ選手と前インディアンスのドミンゴ・サンタナ選手。前アストロズのリリーバー、サイ・スニード(登録名はサイスニード)も獲得しているが、オスナの守備位置は一塁か、三塁。サンタナは外野手だ。

 ヤクルトの外野には青木、ベテランの雄平、レギュラー定着を果たした山崎晃大朗もいて、坂口智隆、塩見泰隆らが控えている。基本的に、外国人選手は「スタメンで使うこと」を前提に獲得している。オスナも一塁か、三塁で起用するとなれば、村上、内川の3人でスタメンを争うことになる。

 「選手層が厚くなったのはプラスです。『一塁・村上、三塁・オスナ』でスタートさせ、外野を含め、レギュラー選手に何かあったら、内川に代わるという布陣になると思います。ただ、内川はヤル気満々なので、やはりスタメンで起用すべきですが」(前出・プロ野球解説者)

 >>ソフトB・内川、退団の原因はバレンティン?ファームで“冷遇”も既に複数球団が興味か<<

 “飽和状態”なのは本当だが、高津監督はショートのポジションに関しては「競争」と“消極的な発言”をしていた。廣岡大志、西浦直亨、新人の元山飛優(東北福祉大)の3人を争わせ、「日替わり」も覚悟しているような口ぶりだった。

 他ポジションはハイレベルな競争が期待できそうだが、ショートは違う。守備の重要どころであり、レギュラーを固定できないのはマイナスでしかない。

 メジャーリーグを取材する米国人ライターがこう言う。

 「オスナは『ユーティリティ・プレーヤー』で通っており、ショートも、外野も守れます。守備の巧い選手ではありませんが、強肩です」

 メジャーリーグでは、複数のポジションをこなせる選手が重宝される。特に控え選手は「どこでも守れます!」とアピールしてくる。オスナもその一人、だが、テストしてみる価値はありそうだ。
 
 「一塁・内川、三塁・村上、遊撃・オスナ」の布陣が可能なら、新打線はかなりの破壊力も期待できそうだ。

 チーム合流後、内川はショートの定位置争や、新外国人選手の状態も注視しながら、ノックを受けることになりそうだ。(スポーツライター・飯山満)

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