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いよいよ明日開催!武藤敬司グランドスラムなるか?ノア2.12日本武道館大会開催

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武藤敬司

 プロレスリング・ノアは12日、東京・日本武道館において、ビッグマッチ『DESTINATION 2021〜BACK TO BUDOKAN〜』を開催する。ノアがかつての“聖地”日本武道館で大会を行うのは約11年ぶり。

 昨年12月6日に東京・国立代々木競技場第2体育館大会で、日本武道館大会を発表してから、ノアは新型コロナウイルスの感染状況を見ながら可能な限りプロモーションを行ってきた。緊急事態宣言が延長されたことから、試合開始時間を18時から16時半に前倒しし、二部制にして第一部はABEMAのPPVで生中継し、第二部はABEMA格闘チャンネルで無料生中継に。当日会場に来られないファンや現在のノアを知らない層に向けて日本武道館という大舞台から発信する。何が起きても前向きに転換する発想が今のノアにある。

 メインイベントでは昨年の1.4東京・後楽園ホール大会で、清宮海斗からGHCヘビー級王座を奪還してから、1年以上にわたって王座を守り続けた潮崎豪が絶対王者になるべく、“リビングレジェンド”武藤敬司の挑戦を受ける。

 「俺もおいぼれだけど、俺の夢に付き合ってくれよ」と挑戦表明した武藤は「俺も武道館では数々の記録に残る試合をやっている。TPOが整ったかなと思って挑戦しにいった。長時間試合するっていうのは四天王の時からのスタイル、バイブルだと思うけど俺のバイブル、また違うからさ。こういうスタイルには付き合わないね」と潮崎が続けてきた防衛ロードを否定して、揺さぶりをかけた。

 武藤にとっては、新日本プロレスのIWGPヘビー級、全日本プロレスの三冠ヘビー級に続くメジャータイトル・GHCヘビー級のベルトを奪取すれば、これまで佐々木健介(引退)、高山善廣に続くグランドスラム達成となる。「夢」が懸かっているだけに負けられないところ。

 これを潮崎は「いつ、何どき、誰の挑戦でも受ける!」と武藤の古巣である新日本の創立者であり、武藤の師匠であるアントニオ猪木氏の言葉を使ってこれを受諾した。この時点で、武藤という「毒」を飲み込んだ上で勝つ覚悟を決めたはずだ。潮崎も師匠である小橋健太(引退)に続くGHC絶対王者の称号が懸かっている。それだけでなく、ノアにとって記念すべき大会で、ノアの選手が負けるわけにいかないという気持ちが強いだろう。

 毎年、日本武道館で大会を開催するためにもノアにとって団体の威信を懸けた大会をしっかりと見届けたい。

(どら増田)

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