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恋人のかさぶたを食べる男~本当にあった怖い彼氏~

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画像はイメージです

富永 遥(仮名・25歳)

 私が少し前に付き合っていた彼氏は、食品加工会社で営業をしている同い年の男性でした。普段は優しくてよく気が付く常識人なのですが、彼にはかなり変わった一面がありました。それは、自分が怪我をした時に、かさぶたをはがしてむしゃむしゃと食べてしまうこと。本人曰く、綺麗にはがれたかさぶたを口に運んで食べる瞬間が最高に気持ちいいのだとか。見た目も衛生的にも良くないことなので、はがしたかさぶたを食べるのはやめた方がいいと注意したのですが、彼は一向に話を聞いてくれませんでした。

 彼と付き合い始めてから少し経って、私は職場でちょっとした怪我をしてしまいました。利き手である右手を怪我してしまったため家事ができず、代わりに彼が毎日私の家に来て食事を作ったり掃除をしてくれたりしていました。彼があれこれと世話を焼いてくれたこともあり、怪我自体の治りは早かったのですが、問題はそこからでした。

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 ある日、家にやってきた彼が怪我の具合を見てくれることに。傷口はほとんど治りかけで、あとはかさぶたが自然にはがれるのを待つだけの状態でした。すると、彼はいきなり傷口を覆うかさぶたをぺりぺりとはがし始めたのです。やや強引にはがしたせいか、再び傷口からは出血。私はせっかく治ってきた傷口がまた開いてしまったことに慌てましたが、彼は少しも動じる様子を見せません。それどころか、彼は恍惚とした表情で私の傷口からはがしたかさぶたをもぐもぐと食べていたのです。

 衝撃の行動に私は声も出ませんでしたが、彼は「今回はうまくはがせなかったから、次はもっと上手にやるね!」と謎の意気込みを見せていました。傷口を勝手に弄られた挙句、他人のかさぶたを食べだした彼にドン引きしてしまった私は、その場で彼に別れを告げ、さっさと家から出て行ってもらいました。あの時の恍惚とした彼の表情となんとも言えない気味悪さを、今でも忘れることができません。

取材・文 篠塚まちね

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