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元ヤクルト・上田氏が現役時代に受けた恫喝を明かす「何でダメなん」 自身のプレーがトラブルに発展、強烈な仕返しを食らうケースも

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上田剛史氏

 元ヤクルト・上田剛史氏が20日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。動画内での発言が、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。

 今回の動画で上田氏は、「大量点差でリードするチームは盗塁をしてはいけない」、「投手に対して内角攻めをしてはいけない」、「奪三振、本塁打の際に過度に喜びを表してはいけない」といった球界の不文律をテーマにトーク。自身が現役・ヤクルト時代(2007-2020)に見聞きした不文律破りの事例を語った。

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 その中で、上田氏は当時プロ1年目・18歳だった2007年のある二軍戦で、大量点差で盗塁をしてしまったというエピソードを明かす。その試合はヤクルトが「13-1」で勝っていたというが、終盤に代走で出場した上田氏は二盗を敢行。相手捕手が投げるそぶりを見せなかったため楽に成功し、上田氏は「やった盗塁だ!」と心の中で喜んでいたという。

 ところが、上田氏は具体的な名前は触れていないが、二盗直後に敵選手から「お前何盗塁してんねん」と詰め寄られる。「はい?ダメなんですか?」と上田氏が聞き返すと、その敵選手は「お前今何回やねん。何点差や」、「お前何で盗塁してんねん、こんな状況で」とさらに怒ってきたという。

 それまで不文律については全く知らず、攻撃終了後にベンチに帰った後にコーチから大差リードの場面で盗塁をしてはいけないと教えられたという上田氏。それでも、「何でダメなん?」、「ほんなら何の(ための)代走なん?」と疑問はぬぐえなかったと明かした。

 今回の動画を受け、ネット上には「不文律を破るとそんな恫喝を受けることになるのか」、「大差での盗塁より、相手選手に偉そうに説教する方がよっぽど問題だろ」、「球団側も『プロ野球にはこういう不文律があるよ』って新人自主トレの段階から教えとけよ」といった反応が多数寄せられている。

 一方、「変に相手を焚きつけるとしっぺ返し受ける可能性もあるからなあ」、「敵選手が誰かは分からないけど、『破るとロクなことが無いぞ』っていう警告の意味合いもあったんじゃないか」、「不文律破ったチームが大逆転負け食らった試合もあるし、なるべく相手を刺激するようなことは控えた方がいいとは思う」といったコメントも複数見受けられた。

 「球界の不文律は試合に敗北しつつある相手をさらにおとしめることや、大勢が決した試合でいたずらに成績が上積みされることを防ぐために形成されていったとされていますが、不文律破りを犯すと闘志に火が付いた相手側から報復死球や猛反撃を受けるリスクもあります。直近の事例といえるのが、2020年11月5日のヤクルト対阪神戦。同戦では『6-1』とヤクルト5点リードの2回表2死一塁の場面で、ヤクルト・村上宗隆が二盗を敢行。その後2死一、二塁となった後に二走・村上、一走・宮本が重盗を成功させ2死二、三塁となると、さらに三走・村上が二塁牽制のすきをついて本盗を決め1点を加えました。ただ、これを受けた阪神側は村上の本盗直後に打席の西浦直亨に死球を与えると、その後3~5回にかけ7点を奪い最終的に『7-8』で逆転勝ち。村上は球界では41年ぶりに1試合で二盗、三盗、本盗を全て決めた選手となりましたが、一部ファンからは『余計なことするから負けたんだ』と批判も挙がりました」(野球ライター)

 動画内で上田氏は2007年4月19日・ヤクルト対横浜(現DeNA)戦で横浜側が大差リードで盗塁を仕掛け乱闘に発展した光景をテレビで見て、「これ俺がやったやつや。こういうことになるんや」と肝を冷やしたことを明かしている。同時に、「確かに負けてる方からしたら、そんな点差でいちいち盗塁してくんなっていうふうになるわなって思って、『なるほどな』って(納得した)」と、二軍戦で怒られたことに納得できたと語っていた。

文 / 柴田雅人

記事内の引用について
上田剛史氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCY-tBYSCEQDxNg4nP2oP8YQ

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