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侍ジャパン稲葉篤紀監督、就任4年で迎えた東京五輪でチームの集大成を見せる!

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稲葉篤紀監督

 野球日本代表、侍ジャパンを率いる稲葉篤紀監督が、小久保博紀前監督からチームを引き継いだのは2017年7月31日…ちょうど4年前だった。

 日本野球協議会の「侍ジャパン強化委員会」は同年7月31日、都内で記者会見を開き、侍ジャパントップチームの新監督に稲葉篤紀氏が就任することを発表したのだ。当日の稲葉監督は44歳。「代表監督の話をいただきまして、不安はありましたけど、選んでいただいたみなさまに感謝し、3年後(当時は)のオリンピックへ向けて自分が何をできるのかという思いが上回りましたので、引き受けました。3年後の東京五輪は、56年ぶりの国を挙げての記念すべき大会でありますし、野球が復活する。そこで金メダルを獲りたい」と自身が選手として出場した北京五輪で4位に終わったことを振り返り、「メダルを獲れずに帰ってきて、もう一度リベンジしたいという気持ちがずっと僕の中にあった。監督として、もう一度リベンジをさせてもらえる。金メダルを獲る喜びをみんなと分かち合いたいと思って引き受けさせてもらいました」と語っている。

 侍ジャパンの打撃コーチとして、2017年3月のWBCで小久保前監督を支えたことも大きかったのだろう。監督選考に当たり、山中正竹強化本部長は「目標を2020年五輪金メダルに絞った」。その判断基準として「求心力」、「短期決戦対応力」、「国際対応力」、「五輪対応力」の4つの条件を挙げ、過去の8人の代表監督からヒアリングなどを行ったことも明かしている。その上で、「稲葉氏は選手として五輪も経験。その豊富な国際経験を重要視した。小久保監督の野球を継続発展して金メダルを獲得できる人」と最終判断したという。

 稲葉ジャパンの初陣は、24歳以下の(オーバーエージ3人)メンバーで戦う「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」(11月16日~19日、東京ドーム)となった。この日、対戦カードも発表され、稲葉監督は「大事にするのはチームの輪、結束力。侍ジャパンの誇りを胸に、これからしっかり戦っていきたい」と決意を語っており、以降「結束力」をテーマに掲げて東京オリンピックまで辿り着いた。

 稲葉監督とともに戦うスタッフ陣は、ヘッドコーチ兼打撃コーチに日本ハム時代のチームメート金子誠氏が就任。投手コーチも日本ハム時代のチームメートでもある建山義紀氏が就任。外野守備・走塁コーチとしては、稲葉監督も現役時代に指導を受けたことがある清水雅治氏と、監督との関係性が深い人物が選ばれている。内野守備・走塁コーチには、ともに侍ジャパンとして戦った井端弘和氏。バッテリーコーチには、こちらはWBCでともにコーチを務めた村田善則氏がそれぞれ就任した。稲葉監督は「みんなで意見を出し合って強いチームにしていきたいと話させてもらっています。(今回のスタッフは)ちゃんと言いたいことを言いあえる関係ですし、しっかりコミュニケーションを取って、最終的な目標として(2020年に)金メダルを取れるようにやっていきたい」とコーチ人事について語っている。

 あれから4年。首脳陣は変わらずに、1年延期となった東京オリンピックの戦いを始めた稲葉ジャパン。金メダルが厳命されている大会なだけに集大成を見せてもらいたい。

(どら増田 / 写真・及川恒平)

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