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阪神・矢野監督、首位陥落で猛バッシングされるも無視? 今週も負け越しならV争いは終戦か

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矢野燿大監督

 矢野阪神が首位陥落。8月29日の広島戦を落とし、巨人、ヤクルトが勝利したため、一気に3位まで後退してしまった。

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 「チームを勢いづけてくれたのは、新人の佐藤輝明選手。その佐藤が25打席連続ノーヒットで、打線全体が湿りがちで」(在阪記者)

 主砲・大山悠輔内野手の打撃成績も下降線を辿っている。

 試合後、矢野燿大監督は「別に落ち込む必要はない」と話していたが、井上一樹ヘッドコーチのコメントは切実だった。

 「悠輔、テル(佐藤)が同じタイミングで調子が悪くなってしまったというのが痛手。あいつらもどう受け止めるか…」

 しかし、こんな見方もされていた。「当面の敵は巨人ではなく、ヤクルト」と――。8月31日からの6連戦を指して、プロ野球解説者がこう言う。

 「この後、阪神は同じくチームの調子があまり良くない中日とぶつかり、その後、巨人との3連戦を迎えます。対戦カードが一番厳しいのは巨人で、対照的にヤクルトは、対戦成績の良い広島との3連戦も控えています」

 阪神は31日からの中日3連戦で立ち直る可能性がある。それに対し、首位に躍り出た巨人は2位ヤクルトといきなり戦う。“潰し合い”になりそうだ。

 また、阪神は中日3連戦の後、巨人との3連戦を迎える。予想される対戦投手は、山口俊、戸郷翔征、高橋優貴。厳しい展開となりそうだが、巨人はヤクルトとの首位攻防戦を終えた後であり、ボロボロになっているかもしれない。

 「ヤクルトは巨人との首位攻防戦を終えた後、今季9勝3敗2分と相性の良い広島との3連戦となります。巨人が首位戦線から脱落し、阪神とヤクルトの攻防戦になりそう」(前出・同)

 もっとも、ここで巨人が連勝するようなことになれば、ペナントレースは“ジ・エンド”だろう。矢野監督の言うように今は一喜一憂する時期ではないのかもしれない。

 「28日は大山をスタメンから外し、29日は大山をスタメンに戻して佐藤を外しました。大山は打順を6番に下げて、最後の2打席でヒットを打ちましたが、本調子には程遠く…」(前出・在阪記者)

 ここ数試合、矢野采配への批判も出ていた。

 大山、佐藤が好機をつぶしていた28日よりも以前は「打線変更や、気分転換でスタメンから外すのも…」と言われ、特に佐藤を外した29日は、

 「将来のため、外すべきではない!」

 の声が多く出ていた。

 不振の大山、佐藤をスタメンで使っても使わなくても批判されていたわけだが、不振脱出のためのアドバイスや、試合前の練習メニューを変えさせるなどの指示を出していなかった。

 「良く言えば、矢野監督は見守ってくれるタイプ。でも、ここしばらくは、試合中、他球場の巨人戦の途中経過を気にしていました」(球界関係者)

 次節の中日戦から始まる6連戦でも負け越すようなことになれば、ベンチ裏も騒がしくなってきそうだ。(スポーツライター・飯山満)

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