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就任3日で女性スキャンダル! 1年強で退陣の菅義偉首相も驚き、2か月で終わった政権

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 菅義偉内閣が1年強で退陣する。1年ほどで退陣した自民党の総理大臣は福田康夫氏や、麻生太郎氏など珍しくはないが、やはり前任の安倍晋三氏が3000日近くを務めていたことを考えれば、短い印象を受ける。

 だが、過去の自民党の歴史を見れば、わずか2か月ほどで退陣に追い込まれた内閣が存在する。その1つが1989年6月3日から8月10日までの2か月強しか続かなかった宇野宗佑内閣だ。

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 宇野氏は、大規模な贈収賄事件となったリクルート事件の発覚や、消費税導入による支持率低下などを受け退陣した竹下登氏の後任を務めた。この時、竹下氏の有力な候補者と目された人物たちも、リクルート事件に絡んでいたため、宇野氏に「棚ぼた」的に出番が回ってきた。その後の組閣でも、リクルート事件の関係者を遠ざけクリーンなイメージを作り出そうとした。

 だが、就任からわずか3日後の『サンデー毎日』(毎日新聞出版)に女性スキャンダルが報じられる。内容は、宇野氏が神楽坂の芸者に対し、三本指を使い自分の愛人にならないかと持ちかけたなるもの。宇野氏としては30万円のつもりだったが、芸者の相場は300万円。そのため、呆れた彼女は週刊誌に告発したとされる。

 この時、同誌の編集長を務めていたのがジャーナリストの鳥越俊太郎氏だった。その鳥越氏も2016年の東京都知事選挙の出馬時は、週刊誌にセクハラ疑惑が報じられるのだから、何とも皮肉なものである。

 宇野氏のスキャンダルの内容はかなりひどいものだが、当時の時代の空気として、「政治家の愛人」は公然の秘密といった存在であった。しかし、この報道が『ワシントン・ポスト』を始め、海外のメディアに報じられると問題は大きくなる。就任翌月に行われた参議院議員選挙では、社会党委員長だった土井たか子氏が活躍するマドンナブームが起き、自民党は結党以来初の過半数割れを起こす。もし衆議院議員選挙だったならば、政権交代が起こりかねない事態だった。ここには、宇野氏のスキャンダルの影響が大きく関わっていたのは確かだろう。選挙の結果を受け、宇野氏は辞意を表明。在職日数69日での辞任となった。

 現行憲法下でカウントすれば、羽田孜氏(64日)、石橋湛山氏(65日)に続くワースト3の記録となっている。政治は空気によって左右されるものであり、スキャンダルは命取りになりかねないと気付かされるケースだろう。

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