同番組はリポーターである“くいしん坊”が全国各地へ足を運び、郷土料理や名物料理を紹介しながら、土地の人々と触れ合っていく。最後となる11月22日の特別番組では、歴代くいしん坊たちの食の歩みを特集。一番おいしかった料理や思い出の料理などを紹介するという。歴代のくいしん坊は初代の渡辺文雄にはじまり、宍戸錠、梅宮辰夫、村野武範、山下真司、宍戸開らこれまで11人が務めた。中でも現在の11代目となる松岡修造は番組の歴史の半分に当たる25年間も担当した。
しかし、中居の女性トラブルにフジテレビ編成幹部が関与したと報じられ、同番組は1月26日より放送を休止。1社提供しているキッコーマンが広告代理店を通じフジテレビに放送を見合わせるよう要請したとされている。当時、中居の出演番組以外が放送休止となるのは初めてで、その後この動きは広がりを見せ、CMを見合わせる企業が相次いだ。
7月からはトヨタ自動車、日産自動車といった大手企業がフジテレビでCMを再開しており、今後さらにCMに復帰する企業は増える見込みだ。この流れとは一線を画し、スポンサーに戻らなかったキッコーマン。最終回の前に、10月26日から鹿児島各地の食を巡る旅を全4回にわたり放送するが、半世紀に及ぶ長寿番組の終了は決定してしまった。
X(旧Twitter)ではさまざまな意見が飛び交った。「長寿番組もいずれは終わりが来るわけで、子どもの頃から見ていた自分にとっては寂しいかぎり」と番組終了を惜しむ声が相次いだ。一方で「キッコーマンおこが鎮まらなかったのかな」「休止→復活→終了コンボは相当なダメージだよ。キッコーマンはまだ許してないということ」「フジテレビさんの対応が不十分で不解決。不完全な今の状況ではさすがにキッコーマンさんだって納得しないでしょう」とスポンサーの姿勢に理解を示すコメントも少なくない。
フジテレビへのCM再開の流れに、キッコーマンは企業としてのプライドを突きつけたかのようにも見える。