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日本ハム・新庄監督と清宮の知られざる信頼関係? “大好物断ち”で挑む春季キャンプは二軍スタートも期待大か

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清宮幸太郎(写真は高校時代)

 ビッグボス新庄と清宮は、「野村監督と古田捕手」のような関係になれるのだろうか。

 12球団監督会議の翌日(1月20日)、北海道日本ハムファイターズが春季キャンプの一、二軍の振り分けを発表した。「BIG組」と「BOSS組」と名称を変えていたが、注目は清宮幸太郎。二軍を指すBOSS組に振り分けられた。

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 「『持ってない』と言うか…。せっかくダイエットにも成功してヤル気になっていたのに」

 そんな嘆きの声も多く聞かれた。

 自主トレ中の清宮は17日、新型コロナウイルスに感染したことが判明した。“二軍スタート”となったのはそのためだが、一部でこんな見方もされていた。「他選手と同じ練習メニューができなくても、一軍帯同となるのでは?」と――。

 12球団監督会議後、新庄剛志監督はそのままオンライン取材に応じている。そこで話が弾み、療養中の清宮のことにも触れ、

 「アイツ、今ごろ、バクバク食ってたりして?」

 と冗談を言いながらも、「今年にかける思いは伝わっている」「(コロナに)かかる前以上の体に仕上げてもらいたい」と語っていたのだ。清宮への期待は間違いないが、一軍帯同説が予想された理由は、これだけではない。

 「2月中盤には対外試合も始まります。対外試合から逆算すれば、キャンプ序盤で守備面でのサインプレーを終えておかなければなりません。去年までのサインを変更する箇所もあるので」(ベテラン記者)

 清宮を正一塁手として使うつもりがあるのなら、「新しい守備サイン」を教えておかなければならない。健康面を回復したとしても、「即一軍」とはならないだろう。

 5年目の今季も厳しいスタートとなりそうだが、正反対の情報も聞かれた。

 「新庄監督と清宮は、信頼関係ができつつあると思います」(関係者)

 秋季練習中、新庄監督がダイエット指令を出したのは今さらだが、シーズン後半、清宮は一部の球団スタッフに「少し痩せた方がいいのかも?」と相談していたそうだ。

 「新庄監督にダイエットのことを言われた時、清宮は『何で知ってるの?』と思ったそうです。新庄監督も就任以来、選手個々に関する情報を球団職員から聞き、色々と考えてきました。そうした新庄監督の言動を、清宮は『優しさ』と捉えています」(前出・同)

 清宮はシーズン終盤、体重が増える傾向にあった。「食欲の秋」ではないが、柿が大好物で“バク食い”していたという。

 昨秋は食べる量をセーブし、一口も食べなかった日もあったそうだ。さらにオフ期間に本格的なダイエットを行い、10㎏近く体重を落とした。自主トレ中のシャープになった体を見て、新庄監督もその努力は認めていた。

 「新庄監督は二軍宿舎にも自身が寝泊まりできる部屋を用意させています」(前出・ベテラン記者)

 “第2の清宮”を見出すためである。

 清宮は北海道メディアの取材中、「ボスが」と、新庄監督のことを呼んでいた。かつて野村克也監督は古田敦也氏を始め、多くの選手を引き上げた。新庄監督は日本ハムの若手を育てられるのか。まずは、清宮がスタートラインに立つことが先決だが。(スポーツライター・飯山満)

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