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巨人・原監督、“ポスト坂本”の扱い方に苦悩? 敵バッテリーも驚いた活躍の評価が難しいワケは

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原辰徳監督

 ビッグボスも一目を置いていたようだ。

 原巨人の「初の対外試合」は、北海道日本ハムファイターズだった。試合は9回表、平内龍太が4連打含む6安打で5点を失って敗れたが、「積極性」と「慎重さ」の両方を見せ、日本ハムベンチからも称賛の声が上がっていた選手がいた。高卒2年目の内野手・中山礼都だ。

 「二塁打を2本放ち、結果を出しました。日本ハムバッテリーは『ボール球に手を出さない』と褒めていました」(関係者)

 中山は昨年オフ、契約更改の席で「坂本勇人の後継者に」「ショートのポジションを獲るつもりで」と球団幹部から檄を飛ばされていた。2020年ドラフト3位で指名された当初から「ポスト坂本」とも言われており、今春キャンプでの奮闘は原辰徳監督の“計算通り”だったのかもしれない。

 「原監督は『今年は若手を使う』と明言してきました。中山がこのままバットで結果を残し続けることができたら、開幕一軍ということも」

 多くの関係者、メディアがそう語っていた。

 「右投げ左打ち、ショート。巨人では『ポスト坂本』と言われていますが、立浪(和義=中日監督)みたいな選手になると思う」(プロ野球解説者)

 立浪監督はNPB史上1位となる487本の二塁打をマークしている。同日、中山が打ったヒットは2本とも二塁打。“立浪タイプ”と予想されるのも頷ける。

 「守備でも、自身から二塁牽制球を求めるなど積極的な姿勢が見られました」(スポーツ紙記者)

 この守備での積極性を評価する声も多く聞かれたが、別の見方もされていた。

 「中山の守っている位置、少し浅くないか?」

 ネット裏に陣取っていたライバル球団のスコアラーたちの言葉だ。

 近年、セカンド、ショートを守る選手が「後方」に就くケースも増えてきた。とくに広島がそうなのだが、ショートの小園海斗、セカンドの菊池涼介は「外野の芝生前方」にいることも多い。自身の肩とフットワーク、スピードに自信がなければできないことだ。

 中山の守っていたのは、基本的な位置。高校時代から「強肩遊撃手」と呼ばれていた。スコアラーの「浅い」の言葉は、他球団の正遊撃手を見慣れているために出たものだろう。

 「一塁送球が慎重すぎる感じも受けました。まだ一軍の雰囲気に慣れていないため、大事にプレーしているんだと思います」(前出・スコアラー)

 もっとも、その「慎重さ」を評価する声も聞かれたが…。

 「坂本を休ませて中山を使う試合が見られるかもしれません」(前出・プロ野球解説者)

 中山を育てていくのなら、試合で使っていくしかない。今後、対外試合ではエース級のピッチャーも出てくる。そこでも快音が聞かれたら、原監督も“考える”のではないだろうか。でも、坂本は外せない。

 新庄監督のように、守備位置、打順を“ガラガラの抽選器”で決められたら…。原監督はビッグボスを羨ましく思ったのではないだろうか。
(スポーツライター・飯山満)

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