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オリックスが楽天戦3連勝! 借金「2」の3位で昨年優勝の交流戦に突入、“ラオウ”杉本裕太郎に復調の兆し

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杉本裕太郎

 交流戦を前にして、昨年のパ・リーグ覇者であるオリックスが、上位チームを猛追している。

 新型コロナウイルス感染から一軍復帰を果たした“主軸”の吉田正尚だが、練習中に足を痛めて、左ハムストリングスの軽度筋損傷と診断され、再び登録抹消。一度ファームに落とし再調整させている不調の紅林弘太郎や、ファームの試合には出場しているが状態が上がってこないT-岡田など、昨年、リーグ優勝に導いた選手をまだ欠いている状況だ。

 それでも新外国人のマッカーシーや頓宮裕真、そして不調が続いていた杉本裕太郎に一発が出るなど、持ち得る戦力で首位の東北楽天を相手に敵地の仙台で3連勝してみせた。

 3位に浮上したチームは、2位の福岡ソフトバンクと5ゲーム差、首位の東北楽天と6.5ゲーム差。10ゲーム以上も離されていただけに、昨年優勝した交流戦で、まず「2」まで減らした借金を返すだけではなく、貯金を作ることがマストだろう。

【オリックス・バファローズ戦績 5.17-5.22】
対 北海道日本ハムファイターズ
ほっともっとフィールド神戸

5月17日
○オリックス(山岡)3-0(加藤)北海道日本ハム●

5月18日
●オリックス(ワゲスパック)4-11(生田目)北海道日本ハム○

対 東北楽天ゴールデンイーグルス
楽天生命パーク宮城

5月20日
○オリックス(田嶋)1-0(瀧中)東北楽天●

5月21日
○オリックス(山本)6-0(早川)東北楽天●

5月22日
○オリックス(宮城)6-1(則本昂)東北楽天●

※カッコ内は先発投手
※46試合、22勝24敗0分の3位。首位の東北楽天ゴールデンイーグルスとは6.5ゲーム差

 先週は、もうひとつの本拠地であるほっともっとフィールド神戸での2連戦から始まった。今シーズン神戸開幕戦とあって、両日ともに、2万人を超えるファンがスタジアムに集まった。初戦は山岡泰輔が先発するも、3回1/3で危険球により退場のハプニング。緊急登板の阿部翔太が2イニング投げると、近藤大亮、本田仁海、ビドル、平野佳寿が無失点リレーでつなぎ、中川圭太、佐野皓大、西野真弘のタイムリーで取った3点を守り切った。本田にうれしいプロ初勝利がついている。

 2戦目は投手戦の様相を見せていたが、6回に先発のワゲスパックが崩れ、リリーフ陣も大量失点を許してしまい4-11で敗れている。

 チームは仙台へ。今シーズン楽天と6戦6敗と一度も勝っていないオリックスは、田嶋大樹、山本由伸、宮城大弥の鉄壁の先発陣を当てた。

 初戦の田嶋は、3回に大城滉二が放ったホームランの1点を守るピッチングで初回から飛ばしていたが、7回まで投げきり、これをビドル、平野佳の勝利の方程式が守ってみせた。

 続く2戦目は山本が「今日はボールをコントロールできていなかったですし、球数も増えてしまい、テンポのよくないピッチングになってしまいました。野手の方々が点を取ってくれたおかげで、なんとか粘り強く投げることができたんだと思います」と話すほど球数を要する不調ながらも、5回を無失点で抑えた。中嶋聡監督は山本に無理をさせず、6回から継投に入る。4回には杉本に待望の2号ソロ、8回には新外国人マッカーシーに来日初となる1号2ランが飛び出し、6-0で連勝した。

 3戦目の宮城も苦労しつつ、6回を1失点の粘投。打線も則本から6点を取り、6-1で3連勝。最高の形で、24日から読売ジャイアンツとの3連戦(東京ドーム)で始まるセ・リーグとの交流戦に弾みをつけた。

 福田周平、宗佑磨、大城、中川、マッカーシー、杉本、頓宮という1番から7番までの打線がつながるようになったのは大きい。特に“止まりがち”だった杉本がつなげられるような復調の兆しを見せているのは明るい材料である。セ・リーグ主催試合では指名打者を使えないが、オリックスにとっては逆に代打で使えるベンチの層が厚くなるため、問題ないだろう。

 リーグ連覇に向けて、今年の交流戦も優勝を狙いたい。

(どら増田)

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