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阪神・藤浪、一軍復帰のチャンスが消滅? 直近登板での背信投球に矢野監督も失望か

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藤浪晋太郎

 トミー・ジョン手術から復帰した若武者も見たいが、藤浪晋太郎はどうなるんだ? 

 「次の日曜日(7月3日)、先発は才木浩人で間違いないと思う」

 6月26日午後、そんな情報が飛び込んできた。

 才木は2016年ドラフト会議で3位指名された。プロ2年目の18年に6勝を挙げたが、その後、右ヒジにメスを入れた。今年5月6日に再び「支配下登録」を勝ち取り、二軍での防御率は、1・52。ウエスタン・リーグ1位である。

 「後半戦の切り札」とも評価されていたのだが、今回の復帰先発には“ウラ”がありそうだ。

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 7月3日の先発投手が注目されるようになったのは、6月27日の月曜日。阪神は試合がなかったが、前日26日の日曜日に先発登板した西純矢の一軍登録が抹消された。

 「5月1日の一軍昇格以降、西は頑張ってきましたが、直近2試合は内容が良くありませんでした。疲れてきたのかな。真っ直ぐの球速も落ちていたし」(在阪メディア)

 西の二軍行きで、自動的に7月3日の先発投手がいなくなった。それと同時に予想されたのが、「3日=藤浪の先発」だった。

 「西が一軍で先発した26日、ファーム戦で先発登板したのが藤浪でした。藤浪が西の抜けた穴を補えば、スンナリ行きますし」(前出・同)

 藤浪は一軍登録を抹消されて以降(6月13日)、ファームで「先発投手」としての再調整を続けていた。

 しかし、26日の結果が悪すぎたのだ。5回を投げ、失点5。与四球は4。阪神情報に詳しいプロ野球解説者によれば、「右バッターへの制球に苦しんでいた」という。

 「3日の先発? 26日の結果では厳しいんじゃないの?」と首を傾げていた。

 才木の抜てきは、正当な評価である。もっとも、才木は登板間隔を広く空けて投げてきた。「中13日」なんて登板もあり、「3日の先発は才木、翌日曜日の10日は藤浪」との予想もできたが、それも叶わないようだ。

 「7月7日になれば、西を再登録できます。才木は中6日の通常ローテーションをこなす体力がまだありません。3日に先発させた後に一軍抹消し、再び西を一軍に呼び戻して10日に先発させることも可能です」(前出・プロ野球解説者)

 不甲斐ない内容だった藤浪と、約2か月間、一軍ローテーションで奮闘した西。西がリフレッシュ休暇できたことが大前提となるが、どちらを呼び戻すか、矢野燿大監督の選択は明白だ。

 「現在、左の先発投手は伊藤将司だけ。才木を投げさせた後、左の桐敷拓馬を昇格させるかもしれませんね」(前出・同)

 チーム内には「昨季と同じ77勝に到達すれば、序盤戦の大敗も帳消しになる」という、ヘンな雰囲気もあるそうだ。

 だとすれば、ペナントレースの残り69試合を「43勝26敗」と、高い勝率で乗り切らなければならない。また、最下位・中日とのゲーム差は3・5。連敗があれば、すぐに入れ替わる“危険性”もある。藤浪は好不調の波が大きい。才木に抜かれたことは悔しいだろうが、今は二軍で結果を積み上げるしかないようだ。(スポーツライター・飯山満)

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