search
とじる
トップ > スポーツ > DeNA、“左腕4兄弟”がついにそろい踏み! 盤石のローテーションで借金完済狙う

DeNA、“左腕4兄弟”がついにそろい踏み! 盤石のローテーションで借金完済狙う

pic pic

今永昇太

 2017年に日本シリーズに進出したベイスターズ。その年は先発の今永昇太、濱口遥大、石田健大の3人のサウスポーで計27勝を挙げ、ローテーションの中心としてチームを上位に押し上げる原動力となった。さらにその年のドラフトで東克樹を1位で単独指名し、他球団もうらやむ左腕4枚の先発陣を形成するかと話題になった。

 しかし2018年はチーム方針から、石田が中継ぎと先発を掛け持ちし、濱口はルーキーイヤーの成績を超えられない状況。東は2020年、トミー・ジョン手術で左ヒジにメスを入れ、今永も一昨年左肩の手術に踏み切るなど、四者四様の問題を抱えていた。

 そして今シーズン、東は開幕投手に指名され、濱口はオープン戦から好調をキープ。石田は先発に専念し、今永は開幕には間に合わなかったが、ゴールデンウィークには戦線復帰を果たした。

 しかし石田と濱口は4月のアタマに新型コロナに罹患の憂き目に遭い戦線離脱し、東は不調で今永と入れ替わるようにファームで再調整。まるで呪われたように、4人が同時にローテーションに名を連ねることはない状況だった。

 潮目が変わったのは交流戦。濱口、石田が相次いで復帰すると、今永はファイターズ相手にノーヒットノーランを達成。リーグ戦に戻ってからは、東は6月23日に待望の初勝利を挙げると、3連続で先発としての仕事を果たし、石田にも3月30日以来の勝ち星をマーク。ノーノー以来精彩を欠いていた今永も、ボールの強さが蘇り1勝を挙げると、濱口も2回連続して7回2/3を投げ切り計1失点。今永と濱口は、直近の週末の東京ドームでジャイアンツ打線をきりきり舞いさせるなど、インパクトの強いピッチングを披露。梅雨が開けてから、全員がスターターとしての仕事を見事に全うしている。

 話題となった“左腕4兄弟ローテーション”から早5年。おのおの紆余曲折を経て、ついに結成された強力サウスポー先発陣の奮闘で、三浦大輔監督の掲げる「オールスターまでに借金完済」を具現化させる原動力となる。
 
写真・取材・文 / 萩原孝弘

関連記事

タグから探す


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ