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恐怖の「先輩いじめ」? 先生にも相談できずナイフで殺害【衝撃の未成年犯罪事件簿】

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画像はイメージです

 1990年代前半、山梨県のある中学校で不可解な殺人事件が発生し、新聞を賑わせた事がある。

 生徒数700人前後の中学校にて、中学三年生の生徒が中学二年生の同じ野球チームの後輩の胸をナイフで刺して殺害するという事件があった。この日、学校は午前中だけで授業が終わり、全校集会後に下校となったのだが、下校時間中に学校の西側にある体育館で三年生の男子が隠し持っていたバタフライナイフで二年生の男子の胸を刺す事件が発生。二年生は胸を押さえながら100メートルほど離れた駐車場まで逃げて倒れ込み、やがて学校関係者に発見されて病院へと運ばれたが、同日中に出血多量で死亡した。

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 後輩を殺害した三年生は、ナイフを持ったままその場に呆然と立ち尽くしており、彼は間もなく警察へ補導された。当初の供述では、三年生は後輩を殺した動機について、「後輩に呼び捨てにされ頭に血が上って殺してしまった」と話していたが、後に撤回。彼の口から放たれた真実は「先輩いじめ」とも言うべき学校教育の闇であった。

 実は三年生は、半年ほど前から二年生の集団から殴る蹴るなどの暴行を日常的に受けていたという。暴行事件があった事は先生にも訴えたが、「後輩が先輩を殴る訳ないだろう」という一言で一蹴されてしまい、真剣に取り合ってもらえず、エスカレートした下級生集団は主に性格の大人しい三年生をターゲットにして暴力行為を続けていたという。

 だが、事件があったこの日、暴力行為に耐えかねた三年生がバタフライナイフを持って登校。リーダー格の二年生と対面した際にナイフで胸を刺して殺してしまったのだという。

 「先輩は後輩を導くもの」が当たり前とされていた昭和時代。だが平成時代に入り、10代を取り巻く人間関係はより複雑化してきたようだ。

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