セリ科の植物で、高さは2~最大5メートル。花が咲くと傘のように広がる。コーサカス地方や中央アジアが原産で、イギリスに観賞用として持ち込まれて、ヨーロッパ地域やアメリカ、カナダへと広がっていった。同植物は、非常に危険な毒性を持っており、樹液に触れると長期間痕が消えない皮膚炎を起こすほか、目に入ると失明する危険もある。
X(旧Twitter)では、ワイルドライフアートを描く川崎映氏が、確認し注意喚起を行ったことで、大きく拡散。同植物と皮膚炎を起こした写真を付けたポストは3852万インプとなっている。また、生育している周辺地図にマーキングし、近づかないように呼びかけている。
ネット上では「え、触るとこうなるの」「触れるとやばいからと言って焼き払おうものなら空気中に毒がばらまかれる」「これ数年前に日本に持ち込まれたら(すでに持ち込まれて)水際対策しかできない」といった声が上がっている。
現在、10株確認されており、同大学では生育している周辺を立ち入り禁止にしている。日本由来の植物ではないため、誰かが意図的に持ち込んだのか、服や荷物に付着した種から育ったのか、現在は不明だ。もし、観賞用に持ち込んだものを捨てたのであれば、いい迷惑だ。どのような対応をしていくのか、関係機関からの報告が待たれる。