小泉大臣はコメの銘柄を示す「作況指数」の廃止、生産者に渡す前払い金「概算金」の見直しなどを打ち出した。中でも、JAが生産者から委託販売ではなく直接買い取れば委託手数料がなくなり、生産者の収入が増えるとしている。
これに対して宮田会長は「概算金はコメの価格を決定する上で重要な役割を果たしてきた。概算金を無くしてしまうと相場観がバラバラになってしまう。基本的には概算金を提示してコメの価格を安定させていきたい方針」と小泉大臣の方針に反発。
また、関テレの特別番組「旬感LIVE とれたてっ!」に小泉大臣がリモート出演した際に、福岡県のJA直鞍の堀勝彦組合長も登場し「今の進次郎さんの考えと動きは、ちょっとクエスチョンマーク。ある日突然宇宙からポンッときて農協改革というか、そういう取り組みはいかがなものか。今の農家の気持ちを全然わかってないと思います。消費者の価格の問題だけ。改革ではなく農協つぶすのか」とし「農協をどうするのか、1回大臣に会わせたらいいよ、俺を。会いたい」と話した。
小泉大臣は「私に対して物申したいという組合長さん、全国にいらっしゃる。ぜひ、お会いをさせていただきたい」と応じた。続けて「私が農協をつぶそうとしてるってことはないです」と述べ「ただ、つぶれるかどうかは農家の皆さんに選ばれるかどうかだけだと思います。農家の皆さんに必要とされるJAであり続ければ、それはJAの役割を果たしている」とコメント。
現在、備蓄米の放出で新米の値段が変動しているところもある。一般消費者は2000~3000円くらいでコメが買えて、なおかつ農家ももうかることを望んでいる。小泉大臣は安いコメを提供したが、コメの値段の安定はまだできていない。農家からは反発も大きいようだが、八方丸く収めることができるのか。手腕がまさに問われている。