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千葉の恐怖スポット 悲運の女性の伝説が残る地『おせんころがし』

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画像はイメージです。

 千葉県勝浦市、房総半島より太平洋を眼下に望む断崖絶壁。ここが悲しい伝説と因縁の残る地、『おせんころがし』だ。一見のどかに聞こえるかも知れない名前のこの場所には、“おせん”という女性にまつわる伝説が残っている。

 この地に伝わる伝説には諸説有り、「病弱な父への、薬草を採りに行った際に過って転げ落ちてしまった」、「美しい娘だったおせんを取り合い、競争をした若者2人が共に命を落とす結果となり、それを苦にしたおせんは自ら身を投げた」等々、様々な話が伝わっている。なお、現地に立てられた慰霊碑には以下のような伝承が書かれている。

 曰く、この大沢の地におせんという若い娘がいた。彼女の父はこの一帯を治める豪族だったが、村人に重い年貢を科して厳しく取り立てていた。彼女は重税に苦しむ村人の事も、強欲な父親のことも気に病んでいたが、ついにある時村人達は彼女の父親の事を殺すことを決意。父親をす巻きにして崖の上から突き落とそうとしているのを知った彼女は、どうやってか隙を見て父親と入れ替わり、代わりに崖の上から突き落とされてしまった。翌朝になってようやくその事実を知った領民達は悲しみ、また強欲だった父も心を入れ替えた。そして、彼女の供養のために地蔵尊を建てて懇ろに供養したという。

 このような悲劇的な伝説の残る地だからだろうか、ここはかつて陰惨な殺人事件の現場になったこともあり、また現在では千葉県の心霊スポットとしても知られている。女性の幽霊が出るという噂に始まり、確実に心霊写真が撮れてしまう、体調不良になる等の様々な話が囁かれている。

 晴れた日は非常に眺望の良い景勝地でもあるが、急峻な崖である事は変わらない。伝説の舞台を求めて、または景色を楽しみに行く人も、共に落石と足元には十分に気をつけた方がいいだろう。

(写真提供:穂積昭雪/山口敏太郎事務所)

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