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オリックス“エース候補”山岡泰輔で初勝利で本拠地6連戦5割も、開幕から3試合引き分け

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山岡泰輔

▼オリックス・バファローズ戦績(4月2日〜7日)
4月2日 対ソフトバンク 京セラドーム大阪
●アルバース 4-11 東浜巨○
4月3日 対ソフトバンク 京セラドーム大阪
△山本由伸 0-0 大竹耕太郎△
4月4日 対ソフトバンク 京セラドーム大阪
●松葉貴大 0-3 武田翔太○
4月5日 対楽天 京セラドーム大阪
○山岡泰輔 2-0 安樂智大●
4月6日 対楽天 京セラドーム大阪
○東明大貴 3-1 美馬学●
4月7日 対楽天 京セラドーム大阪
△榊原翼 5-5 藤平尚真△

※オリックスは9試合2勝4敗3分けのパ・リーグ5位、首位と3ゲーム差(7日現在)

 札幌ドームで日本ハムとの開幕3連戦を2敗1分けで終え、本拠地である京セラドーム大阪での今シーズン開幕6連戦に臨んだ先週のオリックス。6試合で39安打、14得点と、札幌と同じくヒットは出るが、得点に結びつかずピッチャーにとっては苦しい6連戦だったと言ってもいい。

 5日の楽天戦では、開幕投手で“エース候補”の山岡泰輔が8回を無失点に抑えて、今シーズン初勝利。開幕戦では8回に2点差を追いつかれてしまうという悔しいピッチングだっただけに、103球と山岡の中では「まだ行ける」感覚はあったそうだが、この日は「前回8回に捕まったので、8回は行きたかった」と目標をクリアした上で、マウンドを“守護神”増井浩俊に託した。山岡は「勝ててなかったので、ここで止めたい気持ちはかなりあった」としながら、「間近で(山本)由伸が0に抑えているのを見て、0で抑えるのが先発」と仲の良い弟分から刺激を受けたという。由伸は3日のソフトバンク戦で、9回1安打無失点の快投を見せながらも勝てなかったが、山岡はそんな由伸のピッチングが波及した形で0で抑えてチームに初の白星を与えた。これは山岡&由伸のダブルエース制を構築したいチームにとっては大きい。山岡も“エース”のピッチングだったのでは?という問いに「こういう試合をすれば周りの見方も変わってくるんじゃないですか」と今後の継続と積み重ねが重要であることを口にしている。

 6日の楽天戦では、西村徳文監督が「4番として1人で責任を背負い過ぎているのではないか」と、不調の主砲、吉田正尚と話し合いの場を設けた上で、3番を打っていたメネセスと思い切って打順を入れ替えると、これが大当たり。吉田正は今シーズン初のマルチ安打、メネセスはホームランを放ち、東明大貴の力投もあって、オリックスが連勝している。試合後のヒーローインタビューでは、ファンにはお馴染みの東明ワールドが爆発。今年は「アグレッシブ」に行くようだ。吉田正は翌7日には、今シーズン初打点も記録。西村監督は当面、この打順で行く考えで、ファンやベンチが次に期待しているのはホームランであることに間違いはないが、それは吉田正自身が一番思っていること。調子は上向いてきているだけに、今週の関東6連戦に期待したい。

 好調だった小田裕也が左ハムストリングス筋損傷グレード2の診断を受け抹消。グレード2は少し時間がかかりそうだが、7日の試合では西野真弘や、後藤駿太が、チャンス到来とばかりに存在感をアピールして見せた。若手が主体なだけに、貪欲な選手は隙あらばアグレッシブにポジションを狙っていく。こういう必死さが近年のオリックスには欠けていただけに、今年は頼もしい限り。「自分がヒーローインタビューを受ける日を考えながら」5日、6日とベンチからヒーローインタビューを目に焼きつけていた西浦颯大はその筆頭だろう。開幕からスタメンに起用されているが、居残り練習を最後まで行いタクシーで帰寮する姿が見られた。

 本拠地開幕6連戦は2勝2敗2分けの5割で終えたオリックス。今週はロッテ、西武との関東ビジター6連戦。開幕から3カード続けて引き分け試合があるのは異例で、3カードともオリックスが押していた試合だっただけに、「勿体ない」「絶対に勝たなきゃいけない試合」と指揮官が嘆くのも無理はない。いくら若いと言っても延長戦は体力勝負なので、チームにとっては痛い。目処がつき始めた先発陣、そして復調の兆しが見える主軸が、勝てる試合をいかに負けない試合にするのかが、今週のポイントになりそうだ。

取材・文 / どら増田
写真 / 垪和さえ

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