search
とじる
トップ > ミステリー > 120歳まで長生きしたオウム!? 長生きしすぎたオウムの悲劇とは?

120歳まで長生きしたオウム!? 長生きしすぎたオウムの悲劇とは?

pic pic

画像はイメージです。

 全身の毛が抜け、クチバシが異様に伸びてしまったこの鳥。あなたはなんの鳥に見えるだろうか?

 正解は愛玩鳥として人気の高い「オウム」である。しかしこのオウム、ただのオウムではない。なんと「世界一120歳」というから驚きである。

 種類は「キバタン」というオーストラリア原産の大型のオウムで全身が白色で頭の冠羽は黄色という日本でもお馴染みのオウムである。平均寿命は50年〜60年とされており、もともと長寿な鳥だがこのオウムはなぜか通常の2倍の年齢を生きることになり結果、一世紀以上も長生きしてしまったというのだ。

 このオウムは1916年に120歳で亡くなったとされており単純計算で1796年生まれである。1796年といえば世界ではナポレオンがイタリア遠征の司令官に任命された年であり日本でいえば「天明の大飢饉」近辺の年である。そんな「歴史の生き証人」のようなオウムがいたことすら驚きであるが実は異様に長生きしたオウムはまだまだ多く確認されており、有名なところではイギリスの政治家ウィンストン・チャーチル(1874〜1965)の飼っていたオウムの「チャーリーちゃん」(メスなのに何故か男名を付けた)は現在、108歳の長寿を迎えている。

 嘘か真かはわからないがチャーリーちゃんはチャーチルが生前教え込んだとされるヒトラーへの暴言の数々を今でも口ずさんでいるという都市伝説がある。

 上記のようにオウムは人知を超えて長生きすることが時々あり、人間を驚かせているが、この長生きしすぎるという特性が悲劇を招くこともある。

 それは思いがけず飼い主より長生きしてしまうということで、日本でも老人に飼われていたオウムが飼い主に先立たれ保護されたり、飼い主が寝たきりになってしまったために処分されるという問題である。

 このようなケースは後を立たず、現在NPO団体が保護を行っているが全てのオウムの寿命まで面倒をみることは難しいとされている。

 長生きしすぎるのもこれまた悲劇なのである。

文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所

関連記事


ミステリー→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

ミステリー→

もっと見る→

注目タグ