これらの実績が認められて、2月12日から開幕するKNOCK OUTの『初代スーパーライト級トーナメント』にもエントリー。1回戦は山口裕人と4月14日にカルッツかわさきで行われることが発表された。このトーナメントには現RISEライト級王者の不可思もエントリーしており、インタビューではその件についても語られているので注目していただきたい。
■秀樹インタビュー『自分の試合が出来ればチャンヒョン・リーに勝てる』
ーーまず昨年を振り返っていかがでしたか?
とにかく試合、試合って感じで。1試合1試合集中してきたんで、全体を振り返ってみると試合しかしてないなっていう印象です。
ーー何かその中で印象深い試合は?
去年で言うとK-1のトーナメントがデカいかなと。日本での知名度を上げる前に土台の、スタートラインに立つ為にK-1のベルトを獲る事が必要だなと思ってたんで。
ーー昨年5月に復帰して6戦しました。ハイペースでしたね。
1か月1試合ぐらいのペースでやってます。
ーー途中で階級も上げましたね。
学生の頃が61〜62kgで出てたんで、頑張って落とせば60kgまで大丈夫だろうと思っててで、1番最初に60kgで決まって、こんなにキツイのかと思って(笑) 基本的には63kgでやっていこうかなって思ってます。
ーー前回の試合を振り返ってみていかがでしたか?
もっと完封して何もさせずに勝ちたいなと思ってたんですけど、2ラウンド目にダウン取られて。そういう所は課題としてみえました。あとはお父さん、王者の意地で3ラウンド目にダウンを取り返せたのは良かったです。
ーーダウンを取られたのは想定外でしたか?
取られる事も想定はしてたんですけど、まさか、あの場面で取られるとは思ってなかったんでビックリしましたね。
ーー3ラウンドの最後の最後にダウンを取り返しました。
何かわかんないですけど、取り返せるって冷静に思ってたんで。そこに関しては焦りは無かったですね。延長行くかなって思ってましたし、むしろ延長行った方が白黒ハッキリさせて勝てるんじゃないかと。
ーーダウンを取られた後のインターバル中にスイマセンとセコンドに謝ってましたね。
聞こえましたか(笑)まず、ダウン取られて1番最初に見たのが会長の顔だったんですけど、凄い怖い顔してたのでコレはヤバイぞと(笑)ダウン取られた後に数十秒残ってたんですけど、出来ればコーナーに戻りたくなかったです(笑)。
ーー浜川会長からはダウン後に何か言われましたか?
落ち着いて自分の攻めをしろと言われました。倒しに行かなくていいから自分の試合をしろと。
ーー奥様も泣きそうだったと言ってました。
そうですね。泣きそうだったと言ってましたけど、選手として意識して見てたので、そう考えて見てたから涙は出てこなかったけど、夫婦として見てたら涙がヤバかったとは言ってましたね。安心して見てられるような試合をしないといけないと思うんで、また頑張ります。
ーーでは今回の試合になりますが、今年1発目の試合でメインイベントです。相手は現スーパーフェザー級王者のチャンヒョン・リーです。
まず、韓国の選手という事もあって、僕が持ってるベルトも韓国が本家のベルトなので、いずれやるかなと意識はしてたんですけど、まさか、このタイミングでやらせてもらえるとは思ってなくて。非常に興奮してますし、ワクワクしてます。
ーー相手はチャンピオンに成り立てで2階級狙いそうな感じがありますね。
今回の試合で、この階級では自分が獲ると示して勝ちたいです。
ーー彼の弱点は何か見つけていますか?
弱点というよりも、気持ちが強いと言われてますけど、僕の方が強いかなと。本気になった時の気持ちの強さは誰にも負けないと思ってます。最悪、消耗戦になっても勝てるという自信もありますし、自分の試合が出来ればチャンヒョン・リーに勝てる自信はあります。
ーー相手はチャンヒョン選手で、今年1発目の試合はどういう決着で締めたいですか?
勿論KOで。今回、チャンヒョンと試合するにあたって、どの攻撃で倒すのかにこだわって練習してるんで、そこは期待して欲しいです。倒す自信はあります。
ーーKNOCK OUTの試合も4月に決まってます。肘有りの試合に苦手意識はありませんか?
元々、首相撲が得意な部分もあるんで、そこは苦手意識はそんな無いです。初めての肘有りルールは学生の頃だったんですけど、2戦目以降は怖くないなと。意外に肘はいけるなって所でイメージは出来てるんで、自信はあります。秀樹は肘出来るんだ、首相撲できるんだみたいな所を見てもらいたいですね。
ーートーナメントを勝ち進めば現RISEライト級王者の不可思選手と決勝で当たる可能性があります。
当たったら当たったで面白いかなって。決勝でKNOCK OUTとRISEのベルトを懸けてもらいたいです(笑)自分は勝ち上がって決勝に行くんで、不可思選手も負けずに決勝に上がってきて欲しいです。
ーー優勝する自信は?
勿論あります。ファイトスタイル的にもトーナメントに向いてるなというのもあります。
インタビューでも触れられているが、今回の対戦相手であるチャンヒョン・リーも昨年11月の『RISE121』でRISEスーパーフェザー級王座を奪還したばかりの強豪。チャンヒョンも階級は違えども、チャンピオンとして負けられないだけに、勝敗の行方が注目される。
『RISE122』にはKNOCK OUTへの参戦を1週間後に控えている天心は出場しないが、セミファイナルでは北井智大 対 直樹の好カードが実現。ネクスト天心の1人として期待されている優吾・FLYSKYGYMも参戦する。また、天心と同じTEPPEN GYMに所属し、プロボクシングからキックボクシングに転向した篠塚辰樹のキックデビュー戦が行われるなど、寒さを吹き飛ばすキック熱が見られそうだ。
『RISE122』2月4日 後楽園ホール
▼メインイベント SuperFight! -63.5kg契約 3分3R延長1R
チャンヒョン・リー(韓国/RAON/RISEスーパーフェザー級王者)対 秀樹(新宿レフティージム/ライト級2位、K-1 GLOBAL世界トーナメント-65kg級優勝)
文・どら増田
写真・(C)RISE CREATION Co.,Ltd.