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【雅道のサブカル見聞録】プラモ、模型業界の未来は… 第50回全日本模型ホビーショーが開催

 全国のプラモデル愛好家の祭典、“全日本模型ホビーショ”の一般公開が13、14日の2日間に渡り行われた。各企業が年末年始商戦に向け多数のニューモデルを精力的に出展、会場を訪れた人々を沸かせていた。

 今年は本イベント開催から数えて50回目という節目の年だが、国産プラモデル生誕50周年と重なった48回のような特設展示は特になし。しかし、以前までと比べ、各ブースなどのイベントには若干の変化が見られた。これまでは新商品の展示に終始していた企業ブースに商品紹介デモンストレーションやトークイベントが増えた印象を受ける。コンパニオンの姿もちらほら見かけた。これまで硬派なイメージのあった模型業界のイベントも変化しつつあるようだ。

 スーパーカー、F1、ガンプラ、ミニ四駆など、数々のブームでサブカル界を引っ張ってきた模型業界も、最近では家庭用ゲームやトレーディングカードの人気に押され、子供のプラモデル離れやモデラーの高齢化が危惧されて久しい。そのネガティブなイメージを払拭すべく、アニメ、ゲームなどの版権キャラを利用したキャラモノキットを展開、様々な試みをし、プラモデルをもう一度身近な存在にしようと業界全体が動いている。それが影響しているのか、以前では参加など考えられなかった地方自治体が専用ブースでコンパニオンやタレンントを使ってイベント告知をするなど、今までのイベントにはなかった催しも行われていた。模型業界のイベントには、他のボビーイベントと比べて、どこか華やかさが足りない印象が、ライトユーザーには馴染みにくかった。だが、今回のイベント内容の多彩さはそのイメージも壊すのに十分なものだろう。

 ハセガワのアイマス機などに代表される版権キャラモノキットのヒットや、比較的高い年齢層向けに、最新技術を用いて製品化したフジミの艦船モデルの商品展開の好調。アオシマが発売した小惑星探査機「はやぶさ」の異例の大ヒットなど、明るい話題が増えてきたプラモデル業界。その復調してきた勢いを反映した、活気のあるイベントだった。(斎藤雅道)

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