日本酒のラベルに萌えキャラをあしらって販売する“萌酒”は最近種類も増え、人気と知名度も高くなっている。元々地酒の酒造メーカーが販売や協力していることが多く、品質の良いお酒が使用されており、その辺で一般に売ている日本酒より味は確かで飲みやすかったりもする。色物商品としてネットでネタにされることも多いが、その中身のお酒は決して妥協の無い、本格的な日本酒だ。
大量生産品に萌え絵をつける商品と違い、地酒などは、ある程度生産数も限られ製造もこだわって作られている。購入したきっかけは“萌え絵”だとしても、お酒そのもの質が良ければリピーターも多いのではなかろうか。どうも一過性で持続感のない気がする萌え系商品だが、この萌酒は酒蔵、地方自治体、企業などの協力体制次第では、長くその人気を維持できるだろう。萌酒を通して日本酒の味を知ってもらえば、普通の地酒も売れるだろうし、いいことだらけだ。会場では女性向けに男性キャラをラベルに使用した“イケメン酒”なども販売され、更にその需要は増えそうな予感だ。(斎藤雅道)