プロ野球
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スポーツ 2020年08月26日 06時30分
中日・星野がグラブを叩きつけ激怒! 凡フライがあわや2ランに、今も語り継がれる“宇野ヘディング事件”【プロ野球伝説の珍プレー】
6月19日に開幕し、約2カ月が経過した今シーズンのプロ野球。ここまでの戦いでは様々なプレーが飛び出ているが、打球が野手に直撃しファンが肝を冷やした場面もいくつか見られている。 直近では8月23日のソフトバンク対ロッテの7回裏、ソフトバンクの左翼・栗原陵矢がロッテ・中村奨吾が放った左翼線際の打球に飛び付いた際、地面に落ちて跳ね返った打球が自身の喉を直撃。また、打球を放った中村も7月26日の対西武戦で、西武・外崎修汰の打球がイレギュラーし顔面を直撃。幸いにも両名ともに大きな怪我はなかったが、ネット上には心配の声も少なからず寄せられていた。 投手への打球直撃に比べ起こる頻度が少ないため、その分ファンの記憶にも残りやすい野手への打球直撃。今から約30年前のこの時期には、その中でも最も有名な例と言える出来事が起こっている。 >>中日打者がサヨナラ弾も、走塁中に膝から崩れ落ちる! まさかの原因に星野監督も困惑? 史上初の“代走サヨナラホームイン”<< 1981年8月26日、後楽園球場で行われた中日対巨人の一戦。同戦は中日先発・星野仙一が、6回裏まで巨人を2安打無得点に抑える快投を披露。打線も巨人先発・加藤初から4回、5回に1点ずつ奪い星野を援護していた。 事件が起こったのは、「2-0」と中日2点リードのまま迎えた7回裏。この回星野は2死二塁のピンチを招くも、代打・山本功児の放った打球は遊撃後方への力ないフライに。誰もが無失点のままピンチを脱したと思い、星野も三塁側の自軍ベンチへ帰りかけていた。ところが、左中間方向に背走しながら捕球体勢に入った遊撃・宇野勝が目測を誤り、落下した打球が自身の頭を直撃した。 宇野に直撃した打球は左翼線方向に大きく跳ね返り、そのままフェンス際を転々。頭を押さえてうずくまる宇野をはた目に左翼・大島康徳が慌ててカバーに走るも、この間に二塁ランナーは悠々と生還した。さらに打者の山本も三塁を回り本塁へ向かっていたが、こちらは際どいタイミングでアウトに仕留め同点までは許さなかった。 ただ、予想外の事態で失点を喫した星野は、持っていたグラブをたたき付け激怒。星野はその後も続投し9回1失点で完投勝利を収めたが、なんとも後味の悪い勝利となってしまった。 誰も予想していなかった珍プレーはなぜ起こったのか、その理由は試合後の報道により判明する。報道によると、宇野は捕球体勢に入る際、スパイクの歯が地面に引っかかり足元が不安定な状態に陥っていたとこと。さらに、照明が目に入るという災難も重なった結果、予想外の珍事につながってしまったという。 一方、報道では星野が激怒した理由も同時に判明している。「怒ったのは宇野に対してじゃない。完封がなくなったのが悔しかったから」と語った星野だが、実は同僚の小松辰雄と「どちらが先に巨人を完封できるか」を競い合っていたとのこと。当時の巨人は試合前時点で連続試合得点記録が158試合続いていたが、それを止められなかったことが相当悔しかったという。なお、巨人の記録は同年9月21日に小松がストップさせている。 宇野は後年、同戦後の星野の様子をメディアのインタビューなどで明かしている。宇野は星野の足を引っ張り相当落ち込んでいたというが、星野は「飯でも食いに行こうや」と自身に気をつかってくれたとのこと。また、その後も同戦のプレーについて「何か言われたという記憶はない」という。 『プロ野球ニュース』(フジテレビ系)で取り上げられたことで大きな話題となり、その後『プロ野球珍プレー・好プレー大賞』(同局系)の誕生につながったともいわれる宇野の打球直撃。現在でも“宇野ヘディング事件”という呼び名で多くのファンに語り継がれている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年08月25日 19時30分
楽天・三木谷オーナーに「この組織はおかしい」 田尾元監督が途中解任決定後の裏話を暴露、 球団からは“口止め料”の提示も?
楽天元監督で野球解説者の大久保博元氏が24日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元楽天監督で野球解説者の田尾安志氏がゲスト出演。自身が楽天監督を解任された直後の裏話を暴露した。 >>中日・荒木コーチに「辞めた方がいい」 楽天・大久保元監督が判断ミスを痛烈批判、「荒木はむしろ被害者では」と反発も<< 田尾氏は2004年オフ、3年契約で楽天の初代監督に就任。ただ、翌2005年にチームが「38勝97敗1分・勝率.281」と借金59の最下位に沈んだことで、同年9月25日に任期を2年残して球団から解任されている。今回の動画で田尾氏は、その直後にあったという金銭面の裏話を披露した。 解任決定直後に、球団から功労金を出すという書面をもらったという田尾氏。功労金は所定の額を12等分して毎月支払う形だったというが、「球団に対してマイナスコメントをしたら、それ以降は功労金は出さない」という条件が付けられていたという。 この書面を見て「これ口止め料だよな?」、「これは功労金としては絶対もらえないなあ」と疑問を抱いたという田尾氏は、即座に球団に電話し「功労金って書いてますけど、口止め料って直してもらえませんか?」と要求。球団側は「ちょっと考えます」と言葉を濁したというが、田尾氏はこの時点で功労金をもらわない決心がついていたため、これで自分と球団の金銭面の話は終わりと考えていたという。 ただ、球団側は3年契約を1年で打ち切った以上一定の金銭は支払わないといけないという考えだったといい、田尾氏は10月に球団の三木谷浩史オーナーと都内の飲食店で会談することに。功労金の話も含め球団側に不信感が募っていたという田尾氏は、その場で三木谷オーナーに「三木谷さん、この組織はおかしい」と苦言を呈したという。 2005年が創立初年度の楽天は弱かったが、それでも球団を愛してくれるファンがたくさんいたという田尾氏。「これからもそういうふうに愛されていってもらいたい」、「(そのために)いい組織になってもらいたい」という気持ちで物申したところ、三木谷オーナーは「色々ご迷惑をかけて申しわけありませんでした」と平謝りだったという。 その後、会談の中で三木谷オーナーから「(残り2年の契約費用は)全部僕のポケットマネーから出しますよ」と言われたという田尾氏。ただ、2年目の分は全額支払われた一方で、3年目の分は「付け足しのような」金額しか支払われなかったと笑い交じりに語っていた。 動画内では田尾氏だけでなく、2015年に指揮を執った大久保氏も同年に辞任した直後の裏話を披露。当時の星野仙一球団取締役副会長から受けた提案などを明かしている。 今回の動画を受け、ネット上には「そんなドロドロした話があったとは知らなかった」、「火中の栗を拾ってくれた監督にこの仕打ちは酷いな」、「口止めをするってことは、外にバラされたらまずいようなことがあったってことだよね?」、「全額払うって言って結局払わないって三木谷はケチだな」といった反応が多数寄せられている。 「楽天は2004年オフに50年ぶりの新規参入球団として創設されましたが、所属選手は近鉄と合併したオリックスのプロテクトから漏れた選手や他球団の戦力外選手がほとんど。誰がやっても最下位濃厚と言わざるを得ないほどの薄い選手層でしたが、田尾氏は『3年で戦えるチームを作り次にバトンを渡す』という思いで引き受けています。結果的には1年で解任となりましたが、シーズン最終戦で選手から胴上げされ、ファンの間でも解任に反対する署名運動が起こるなど決して周囲からの評価は低くない監督でした。ただ、楽天が次の監督に野村克也さんという大物を招へいしたため、一部では『球団は当初から田尾を大物監督を招くための時間稼ぎとしか見ていなかったのでは?』という憶測もありましたね」(野球ライター) 当時はソフトバンク・王貞治監督やロッテ・バレンタイン監督にトレードの相談を持ち掛けるなど、GM的な役割も精力的にこなしていたという田尾氏。志半ばでの解任直後にあった裏話に驚いたファンも多かったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCKa1VlSq1WwdSQWv4JFdgxg
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スポーツ 2020年08月25日 17時30分
首位を猛追のロッテ、ビジターユニ&益田直也ポスターで9月攻勢を後押し!
千葉ロッテマリーンズは9月3日の埼玉西武戦(ZOZOマリンスタジアム、18:00試合開始)で毎年恒例のファンサービスイベント「BLACK BLACK」を行い、ビジターユニホームを着用して試合すると発表した。 ロッテは今年のビジターユニホームにマリーンズ伝統のピンストライプを採用。「PINSTRIPE PRIDE」をコンセプトに、ビジターマリーンズの象徴である「BLACK」を掛け合わせ、強さと威厳、相手チームへの威圧感を兼ね備えたデザインに仕上げた。 球団広報室は「本拠地公式戦でビジターユニホームを着用するのは2007年から14年連続となり、BLACK BLACKのイベントは多くのファンの皆様も楽しみにしてくださっています。今年、デザインをリニューアルした新ビジターユニホームをZOZOマリンスタジアムで着用するのは初めてとなりますので、ぜひお楽しみください」とアピールしている。 また9月の日程ポスターに、クローザーの益田直也を起用することも決定。ZOZOマリンスタジアム内、マリーンズストア各店、JR海浜幕張駅、JR千葉駅、千葉市内の商業施設や公共施設、京成バスなどの公共交通機関、球団各営業先などで見られる。ポスターは約4500枚製作し、24日から張り始めた。 球団広報室は「満場一致で益田選手に決まりました。通算100セーブを達成し通算500試合登板も、あと3試合に迫っており、なによりもここまで守護神として絶対的な安定感で今季のチームの快進撃を支えている点などからポスターに起用することになりました」と説明。「ポスターは最終回のマウンドに上がった益田選手の緊張感が伝わるようにデザインされており、とても高い完成度になっていると思います。皆様もぜひ張ってあるポスターを見ていただければと思います」と呼びかけている。 ロッテは18日からのソフトバンクとの首位攻防6連戦(ZOZOマリン)を3勝2敗1分けで勝ち越し、首位ソフトバンクを1ゲーム差で猛追する。球団は「BLACK BLACK」と益田を起用したポスターで9月攻勢を後押ししていく。(どら増田)
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スポーツ 2020年08月25日 17時00分
巨人・直江の初登板に物言い「アウトコースばかり」 堀内元監督が大城に苦言、「直江の二軍成績知ってる?」と反発も
元巨人監督で野球解説者の堀内恒夫氏が、24日に自身の公式ブログに投稿。巨人のプロ3年目・27歳の大城卓三のリードに苦言を呈した。 今回のブログで堀内氏は「1-2」で巨人が敗れた23日の広島戦について、複数選手の名を挙げながら解説。その中で、プロ2年目の20歳・直江大輔とバッテリーを組んだ大城のリードについて言及した。 >>二軍落ちの巨人・澤村に「全て間違っていた」 堀内元監督が“クビ”を危惧、「今更何言っても変わらない」と辛らつな意見も<< 同戦がプロ初登板初先発だった直江は4回裏に広島・鈴木誠也に一発を浴びるも、大城のリードの下この回まで投げ「被安打3・1失点・1被本塁打・1四球」で降板。数字から考えれば及第点のようにも見えるが、堀内氏は「大城よ 君は直江に、なんであんなにアウトコースばかりを要求した」と大城のリードは外角一辺倒だったと苦言を呈した。 堀内氏は続けて、「そこばっかり一方通行に投げさせてたら 1軍のバッターはすぐに外に目をつけてくる」、「どんなにいいピッチャーでもおんなじところを投げさせたらそのうちの何球かは甘く入る」と外角一辺倒のリスクを指摘。唯一の失点である鈴木からの被弾も、外に投げさせようとして内に甘く入ったボールを捉えられたものだとした。 アウトコースばかりでなく、ボール覚悟でもいいから逐一インコースを要求しなければならないという堀内氏。インコースを織り交ぜることで「ゾーンを広くみせることができ アウトコースのボールをより遠くに感じさせることができる」と主張した上で、「昨日のリードは直江の良さを出してはやれなかった」と同戦ではそれができていなかったと語っていた。 今回のブログを受け、ネット上には「確かに見てるとアウトコース要求が多かった印象だった」、「プロ初登板の選手に外だけで勝負させるのはちょっと酷な気もした」、「見せ球でもいいからインコース投げさせるべきだった、『ここで投げてくるかも』って打者に思わせるのも大事だし」といった反応が多数寄せられている。 一方、「なるべくリスクをとらないようにアウトコースを軸にしたんじゃないか?」、「堀内さんは直江の二軍成績知ってるのか?インコースに構えてもきっちり投げれるとは思えないぞ」、「インコースは使わなかったんじゃなくて使えなかったのでは?」といった指摘や疑問のコメントも複数見受けられた。 「同戦で直江は4回で降板するまでに64球を投げていますが、そのうち半分以上の38球はストライク、ボール関係なくアウトコースへの球。鈴木からの被弾も外のボールが外れカウントを『1-3』と悪くした後、カウントを整えようとした球が真ん中高めに入ったところを狙い打たれたことによるものでした。これらのデータを踏まえ、もっとインコースに投げていれば違った結果になっていたのではと考えているファンは多いです。ただ、直江は二軍で『防御率6.00・被安打18・被本塁打2・四死球7・暴投2』と制球難を露呈しているため、打者のレベルが上がる一軍の舞台で、一般的に長打や死球が多いとされるインコースにミスなく投げ込めるかは未知数。もしかすると大城は直江の制球難により、インコースをなかなか使えなかったのかもしれませんね」(野球ライター) 試合後の報道では、なぜ大城がアウトコース中心のリードをしたかは特に伝えられていない。ただ、直江が「思い切っていけた」と手ごたえを感じるコメントを残していることを考えると、外角一辺倒は一概に“不正解”ともいえないのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について堀内恒夫氏の公式ブログよりhttps://ameblo.jp/horiuchi18/
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スポーツ 2020年08月25日 11時45分
ヤクルト・石川、巨人戦で秘密兵器を導入? 球団初の“生え抜き40代勝利投手”へ、「勝ちが欲しい」本人も闘志全開か
生え抜きでは球団史上初、40代の勝利投手が誕生するかもしれない。8月25日、神宮球場で行われる東京ヤククト対巨人で、石川雅規投手(40)が先発する。コンディション不良で今季はまだ白星を挙げていないが、勝てば、入団1年目の2002年から19年連続勝利ともなる。 身長167センチ、体重73㎏。この小柄な体形からか、「こんなに息の長いピッチャーになるとは思わなかった」との声も多く聞かれた。 「本人の努力もあるが、野球に対しては常に貪欲です。新型コロナウイルス禍による活動休止の期間中、同僚の五十嵐亮太投手(41)にナックルカーブを教わっていました」(チーム関係者) “新しいもの”を吸収しようとする姿勢が、肉体を老けさせない秘訣なのかもしれない。 >>ノーヒットノーランのはノーラン・ライアンが起源? 張本氏の持論に視聴者猛ツッコミ<< 「巨人の予告先発は今季負けナシの菅野ですが、彼は神宮球場が大の苦手。快挙達成の可能性は高い」(前出・同) 今春キャンプ中、ヤクルトOBや沖縄県浦添市でのキャプを視察したプロ野球解説者と話をした時、必ず出た言葉が「40歳の石川がエースでは(チームが)キビシイ」だった。40歳の体力を考えると、シーズンを通してローテーションを守り抜くのは並大抵のことではない。かといって、フロントは大型補強には乗り出さなかった。 「責任感の強いピッチャーでもあります。目立った大型補強もなかったので、当然、自分の置かれた立場も理解していました」(スポーツ紙記者) 前半戦の不振は、「自分がやらなければ」の気持ちが空回りしてしまった結果でもあるという。 石川の成績を改めて見直してみた。意外なことに、投手タイトルは08年の最優秀防御率の1回のみ。だが、大きな怪我を負って長期欠場したこともない。与えられた責務を寡黙に全うする、そんなタイプでもあるようだ。 石川が東都大学リーグで活躍していた01年当時を知る元スカウトが、こんなことを話していた。 「長所は、肩の可働域が大きいこと。剛速球が投げられなくても、体が小さくても、あの可働域の大きさならプロで通用すると評価していました」 その大きな可働域は、今日も健在だ。投手にとって大切な肩、肘の大きな怪我を負わなかったのはそのおかげだろう。 巨人戦と言えば、6月26日は勝利投手の権利を持ってマウンドを下りたが、救援陣が打ち込まれ、試合も落としてしまった。その時、リリーフ投手たちは石川に頭を下げたが、「オレのことはどうでもいい。試合を落としたことを反省しろ」と叱咤したそうだ。 開幕戦も救援陣が打ち込まれる不運に見舞われた。24日の練習後には、記者団に「喉から手が出るほど勝ちが欲しい」と言った。夏場の連戦で救援陣にも疲れが溜まってくる頃だ。誰かに任せて試合を落とすなら、自分の手で――。そんな不退転の気持ちも秘めているのではないだろうか。“新球”ナックルカーブで巨人打線を翻弄してもらいたいものだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年08月24日 20時30分
「3番に入れる必要なかった」阪神・矢野監督の采配ミスを指摘? 田尾元監督の主張に賛否、「誰使っても変わらん」諦めの声も
元楽天監督で野球解説者の田尾安志氏が23日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。阪神・矢野燿大監督の采配に疑問を呈した。 今回の動画で田尾氏は同日に行われ阪神が「2-4」で敗れた対ヤクルト戦について、複数選手の名前を挙げながら解説。その中で、「3番・右翼」に福留孝介を起用した点について言及した。 NPBではこれまで中日(1999-2007)、阪神(2013-)でプレーしている43歳の福留は、NPBでは昨季まで16年間で「.291・280本・1045打点・1897安打」をマークしている強打の外野手。しかし、今シーズンは「.171・1本・11打点・12安打」と不振に陥っており、3番で起用された同戦も4打数ノーヒットと結果を残せなかった。 その福留の3番起用について田尾氏は、当初「(調子が)良くなってきたから3番にしたのかな?」と思っていたとのこと。福留は同戦が8月9日の対広島戦以来14日ぶりのスタメンだったが、復調の兆しが見えたためスタメンに起用したのではと見ていたという。 ただ、4打数ノーヒットに終わった姿を見る限り調子は全く上がっていないように感じたという田尾氏は、「福留の状態が上がってきていないのであれば、3番に入れる必要はなかった」と矢野監督の采配を疑問視。続けて、「(同戦で6番の)ボーアの後ろでも良かったのでは」と、起用するならばクリーンナップではなくその後ろに置くべきだったと指摘した。 3~5番をサンズ、大山悠輔、ボーアで構成しその後ろの6番に福留を据えれば、3番に比べれば重圧の少ない打順のため結果は違っていたのではないかという田尾氏。「その辺の判断をちょっと誤ったんじゃないかと思う」と、福留の3番起用は采配ミスだったと語っていた。 >>阪神打線に「わざと負けにいってる」ファン激怒 上原氏も苦言「ゼロでは勝てない」、歴史的貧打に批判相次ぐ<< 今回の動画を受け、ネット上には「確かに3番福留は謎だった、言葉は悪いけど『捨て試合か?』って思った」、「打率1割台の選手がクリーンナップなんだからそりゃ勝てないよね」、「今日の試合を見るともうスタメンは厳しい、代打を主戦場とするしか生き残る道は無さそう」といった反応が多数寄せられている。 一方、「誰使っても変わらんだろ、打率3割の選手がいるとかなら話は別だが」、「福留3番は疑問だが、かといって福留より使う価値があると言い切れる選手もいないしなあ」といったコメントも複数見受けられた。 「同戦の阪神は控えに糸井嘉男、高山俊、江越大賀、中谷将大と4名の外野手がいましたが、いずれも打率0割台~2割台中盤で本塁打数も0~2本と福留と大差ない数字にとどまっています。突出した存在がいないということで、矢野監督は実績のある福留にクリーンナップを託したのかもしれません。しかし、現在の阪神はチーム打率がリーグ最下位(.240)、得点数も5位(222得点)と貧打が続いています。1人、2人の不調をカバーできるような打線ではないことを考えると、得点に絡みやすい3番に福留を置いたのはやはり疑問ですね」(野球ライター) 試合後の報道では、矢野監督は「いろんなことを含めてスタメンを考えている」と口にしたことが伝えられている。自信を持って起用できる選手がいない現状に、矢野監督も頭を悩ませているのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について田尾安志氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCujKx9MOD0zja02WXkDAwwA
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スポーツ 2020年08月24日 19時30分
日本ハム・清宮に「ただのまぐれ」厳しい声? 勝利を呼んだ大活躍に賛否、栗山監督は「これが普通」と檄
23日に行われた日本ハム対楽天の一戦。試合は「11-0」で日本ハムが大勝したが、試合結果以上に話題となったのが日本ハム・清宮幸太郎の活躍だった。 同戦に「6番・一塁」で先発した清宮は2回裏2死の第1打席は中飛に倒れるも、5回裏無死の第2打席ではフォークを捉えヒットを記録。続く6回裏に2死一、三塁で迎えた第3打席ではツーシームを打ち右前へタイムリーを放った。 さらに、7回裏2死一、三塁とまたしてもチャンスで迎えた第4打席では、インハイのストレートを振り抜き4号3ラン。8回裏2死一、二塁の第5打席は二飛に終わったが、「5打数3安打・1本塁打・4打点」の活躍でチームの勝利に大きく貢献した。 >>日本ハム・栗山監督、清宮に「ワクワクしなくなっちゃった」? 辛らつに突き放すも、他球団が警戒する“予兆”に密かに期待か<< 清宮の活躍を受け、元DeNA監督・中畑清氏、元広島監督・達川光男氏ら球界OBがテレビ番組上でコメントしている。同日放送の『SPORTSウォッチャー』(テレビ東京系)に生出演した中畑氏は、「(本塁打には)インハイのボールを腕を畳んでコンパクトに振り抜くうまさ(が見られた)」、「(これが)逆方向にも打てるようになれば最高」とコメント。インコースの球を打つ際の腕の使い方が良かったと称賛するとともに、アウトコースも同じように腕をうまく使い逆方向に運べるようになればもっと成績は良くなると期待した。 こちらも同日放送の『プロ野球ニュース 2020』(フジテレビONE)に電話で生出演した達川氏は、「(2本のヒットはいずれも)落ちるボールを打っていた」、「そういうボールが打てるようになってきた。栗山(英樹)監督は辛抱したかいがあったと思う」とコメント。自身がソフトバンクでコーチを務めていた時代(2017-2018)の清宮は落ちる変化球を投げれば簡単に抑えられる選手だったというが、その後約2年を経て着実に成長を見せていると評価した。 同戦の清宮については、ネット上にも「長らく本塁打が出てなかったけどやっと目覚めてくれたかな」、「近藤(健介)や大田(泰示)がいない中で4打点はいい働き」、「甘い球を打った本塁打よりも、沈む球に合わせたヒットの方が手応え良かったんじゃないかな」、「この調子で6、7番辺りに定着してくれれば、相手投手に重圧与えられるから頑張ってほしい」といった反応が多数寄せられている。 一方、「褒めてる人結構多いけど、自分はたまたま打っただけとしか思えない」、「ただのまぐれだろ、どうせ次戦以降からまた打たなくなるよ」といった反発の声も複数見受けられた。 「今回4号を放った清宮ですが本塁打は7月16日の対ロッテ戦以来38日ぶりとかなり間隔が空いた上、本塁打翌日に安打を放ったのも一度だけと活躍が続かない傾向があります。この影響もあったか、今シーズンの成績は同戦を含めても『.188・4本・12打点・19安打』と打率2割にも届いていません。また、ここまでの4本塁打は全て右投手から放ったもので、左投手からは本塁打はおろかヒットも1本しか打てていない点も気がかりです。『たまたま』、『まぐれ』といった手厳しいファンを納得させるには、このあたりの課題をどう克服していくかが重要だといえるでしょう」(野球ライター) 2017年ドラフト1位で日本ハムに入団するも、2018年は「.200・7本・18打点・32安打」、2019年は「.204・7本・33打点・51安打」と打率、本塁打は思うように増やせていない21歳の清宮。試合後の報道では栗山監督から「今日はよかったかもしれないが、これが普通」と檄を飛ばされたことが伝えられているが、同戦で得た手ごたえを忘れることなく、次戦となる25日・対西武戦以降も快音を響かせていきたいところだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年08月24日 17時30分
DeNA、ナゴヤで屈辱の3タテ…まさかまた“松葉”から!? 嫌な流れを横浜で断ち切れるか
真夏のナゴヤで3連敗を喫したベイスターズ。初戦は大貫晋一が持ち前の粘りのピッチングでゲームを作るも、1ー1の同点で迎えた8回に今シーズン安定感抜群の石田健大が、22イニングぶりの自責点を喫し痛い星を落とす。2戦目は3年目の大型右腕・阪口晧亮が先発し5回4失点で打線は沈黙。3戦目もルーキー伊勢大夢がオープナーとして役割を果たし、懸命の継投で3失点に抑えるも、またもや打線は沈黙。元気の無い打線は3戦でわずか1点しか取れず、ヒットも計13本で土日は完封負け。ランナーを出してもドラゴンズの併殺網に毎々引っかかるなど、ファンとしてはフラストレーションの溜まる内容だった。 本来なら土曜日はエース今永昇太、日曜日は今シーズン絶好調の平良拳太郎が先発するローテーションだが、今永は左肩、平良は背中に不安を抱え一気に左右エースが登録抹消。打線もトップバッターの梶谷隆幸と中核を担う宮崎敏郎が共に3戦で計1安打ずつで、ネフタリ・ソトは打球が上がらず、ホセ・ロペスは空振りが目立ち不調。タイラー・オースティンは怪我で抹消されており、開幕時にラミレス監督の理想としていた「1番から6番で総得点のほとんどを奪う」と目論んだ超強力打線構想は見る影も無い状況だ。 7月15日から泥沼の6連敗を喫した時も、ナゴヤドームで対戦した松葉貴大ののらりくらりとしたピッチングに翻弄されたことから、打線に勢いがなくなり連敗が始まった。奇しくも今回も初戦の松葉に手こずり3連敗となったことは気がかりではある。 火曜日からは横浜に戻り、先週2勝1引き分けとし今季6勝4敗1分と勝ち越しているカープが相手となる。ジャイアンツ相手に3連勝と勢いには乗っているが、ローテーションは裏だけに、ベイスターズは井納翔一で連敗を早めに止め、濱口遥大、マイケル・ピープルズで最低でも勝ち越しを狙いたいところ。それには打線に元気の無い今、個々の選手の復調待ちだけではなく、神里和毅らの足や時折見せるデータ重視からのバントなど、フレキシブルな監督のタクトにも期待したい。写真・文 /萩原孝弘
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スポーツ 2020年08月24日 17時00分
中日、まさかの大逆転優勝に現実味?「あの時と同じ」歴史的な快進撃に期待が高まるワケは
23日終了時点で「26勝27敗4分・勝率.491」とセ・リーグ3位に位置する中日。その中日の5カード連続勝ち越しが、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 中日は7~9日の対巨人から21~23日の対DeNAまで5カード連続で勝ち越し、DeNA戦では今シーズン2度目の同一カード3連勝もマーク。5カード連続勝ち越しは、球団史上初の2連覇を果たした2011年以来9年ぶりの出来事だ。 また、勝ち越し期間中には「11勝3敗1分」と貯金8を稼ぎ借金を1まで減らした。2位DeNAに1ゲーム差と肉薄しており、首位巨人からも5.5ゲーム差と射程圏内に捉えている。 >>中日・岡林の“足から帰塁”に賛否も、大怪我を回避できた?「未だに痛い」25年後も後遺症が続く立浪の悪夢<< この好調ぶりを受け、ネット上には「チームがこれだけ好調なのは相当久しぶりだなと思ったら最後の優勝の年以来なのか」、「巨人を含め他球団はあまり星伸ばしてないから、今の内に稼げるだけ稼いだら首位浮上も近い」、「9年前みたいな逆転優勝の可能性も出てきたといえそう、あの時と同じく先発は安定してるし」、「巨人には勝ち越してる(6勝5敗1分)し、直接対決次第では本当に大逆転優勝あるぞ」といった、逆転優勝を期待するコメントが多数寄せられている。 ファンが逆転優勝を期待する背景には、前回5カード連続勝ち越しをマークした2011年の戦いぶりがある。同年の中日は一時首位ヤクルトに10ゲーム差をつけられていたが、同年9月9~11日の対横浜(現DeNA)から翌10月4~6日の対広島にかけ8カード連続勝ち越し(18勝4敗1分/連戦でない9月20日横浜戦の勝利を含む)を記録するなど猛追し、10月18日の対横浜戦で引き分け、10ゲーム差からの大逆転優勝が決定。今回の5カード連続勝ち越しがこの時以来であることに加え、首位巨人とは最大10ゲーム差と9年前と同じ状況を経て復調という流れを受け、2011年の再来を予感しているファンも少なくない。 「8カード連続勝ち越しをマークした2011年の中日は、期間内の18勝中12勝を先発投手が記録。吉見一起(4勝)、ネルソン(3勝)、チェン(2勝)といった先発がしっかり試合を作っていたことがチームの成績を安定させ、その後の大逆転優勝を呼んだ最大の要因でした。5カード連続勝ち越し中の今年のチームも大野雄大(3勝)、福谷浩司(2勝)、ロドリゲス(2勝)といった投手が機能し、期間内の11勝中9勝を先発が記録。9年前と同じく先発が安定しているため、ここからも大崩れせずに星を積み重ねていく可能性は十分にあるでしょう」(野球ライター) 5.5ゲーム差で追う首位巨人は、21~23日の対広島で今シーズン初の同一カード3連敗を記録するなど失速気味。その巨人とは28~30日に直接対決3連戦も予定されている中日だが、この勢いで一気に巨人に詰め寄ることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年08月24日 11時00分
オリックス、西村監督電撃辞任で中嶋監督代行体制になり風向きが変わる!
先週のオリックスはドラマチックな1週間だった。今シーズンは得意にしていたはずの5位、埼玉西武との6連戦。本拠地開催とあってアドバンテージもあったはずだが、カード頭から3連敗。前週のソフトバンク戦から4連敗。借金は「17」まで膨らみ、5位西武とのゲーム差も7ゲーム差と、シーズン半分を待たずして自力優勝消滅の危機を迎えたところで、福良淳一GMらフロントが西村徳文監督に辞任を要請、コーチも大幅に配置転換した。辞任を承諾した西村監督の後を任されたのは、中嶋聡二軍監督だ。中嶋監督代行は「野球は楽しいもの」をテーマに、チームの再建に乗り出している。<オリックス戦績 8月18日〜23日>対埼玉西武ライオンズ 大阪・京セラドーム大阪▼8月18日●オリックス(山本)1-3(高橋光)埼玉西武○▼8月19日●オリックス(田嶋)3-4(榎田)埼玉西武○▼8月20日●オリックス(吉田一)4-6(平井)埼玉西武○▼8月21日○オリックス(山崎福)3-1(ニール)埼玉西武●▼8月22日○オリックス(張)5-2(内海)埼玉西武●▼8月23日○オリックス(アルバース)6-5(松本)埼玉西武●※(カッコ)内は先発投手 「野球を楽しんでもらいたいですね。野球は本来楽しいものなんで」 チーム再建を託された中嶋監督代行は、就任の囲み取材で、こんな発言をしている。その言葉通り、「チームはここまで変わるのか?」と思えるほど、ベンチの雰囲気は一変した。辻竜太郎打撃コーチを中心に、とにかく喜びを分かち合う姿が、スタンドから見ていてもわかるほど。その楽しさが結果に繋がっているのだから、ベンチの雰囲気がいかに大切なのかを痛いほど感じさせられた1週間だった。 3連敗からの3連勝。新生オリックスはこの勢いのまま、25日から福岡に乗り込みソフトバンクと3連戦を行う。苦手としているソフトバンク戦は、中嶋監督代行の手腕とチームの潜在能力が試されるところ。次の1週間で、借金「14」を何処まで減らすことが出来るのか注目したい。(どら増田)
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