国際親善試合が2日に行われ、なでしこジャパン(日本女子代表)はブラジル女子代表と対戦した。
史上初となる外国人指揮官ニルス・ニールセン監督の下で再出発を切ったなでしこジャパン。初陣となった2025 SheBelieves Cupで初優勝を成し遂げると、無敗を維持したまま今回のブラジル遠征へと臨んだ。しかし、先月30日に行われたブラジル女子代表との“初戦”では1-3の敗戦。新体制での初黒星を喫したなでしこジャパンが、先発を6名変更してブラジル女子代表との“第2戦”に挑む。
立ち上がりから一進一退の攻防が続くなか、徐々にペースはなでしこジャパンに傾く。28分には籾木結花がボックス手前の田中美南に縦パスを送り、ヒールでペナルティエリア内へと流したボールに松窪真心が抜け出す。GKと1対1の局面で放ったシュートは右ポストに直撃。跳ね返ったボールが再び松窪に渡るが、上手くミートできずに決定機を逃してしまう。
攻勢を強めるなでしこジャパンは、31分にもビッグチャンスを作り出す。自陣右サイド深くでボールを持った高橋はながロングフィード。前線に駆け上がる清家貴子がマーカーとのコンタクトを制し、持ち前のスピードを生かしてペナルティエリアに侵入する。ボックス内の右で飛び出してきたGKを突破。ディフレクトした浮き球を左足で振ったものの、ゴール正面で放ったボレーシュートは枠を外れてしまった。
そんななか、後半開始直後の46分になでしこジャパンがスコアを動かす。敵陣左サイドで華麗なポゼッションを披露し、藤野あおばから横パスを受けた松窪がワンタッチでリターンパスを出す。千葉玲海菜のランニングで生まれたスペースにワンツーの形で藤野が抜け出すと、ペナルティエリアに入り込んで右足のアウトサイドでラストパス。最後はゴール前に飛び込んできた清家が押し込み、なでしこジャパンが先制した。
対するブラジル女子代表も、54分にセットプレーからゲームを振り出しに戻す。左サイドでコーナーキックを獲得し、ドゥダ・サンパイオが右足でインスイングのクロスを供給。ニアへと蹴られたボールにGK山下杏也加が飛び出すが、触れることはできずに後方へと流れてしまう。これが石川璃音の足に当たってゴールに吸い込まれ、オウンゴールで同点とされた。
その後、59分には藤野のドリブル突破から清家がゴールを狙ったものの、惜しくもシュートはポストに直撃。なでしこジャパンがチャンスを仕留めきれずにいると、79分にコーナーキックのカウンターからブラジル女子代表に逆転弾を許してしまう。
結局、そのまま試合は2-1で終了。ブラジル女子代表との2連戦は、なでしこジャパンの連敗となった。今後、なでしこジャパンは今月27日(日本時間:28日4時キックオフ予定)にスペイン・マドリードの『Butarque Stadium』にてスペイン女子代表と対戦する。
【スコア】
ブラジル女子代表 2-1 なでしこジャパン
【得点者】
0-1 46分 清家貴子(なでしこジャパン)
1-1 54分 オウンゴール(ブラジル女子代表)
2-1 79分 ジョンソン(ブラジル女子代表)