男性は2023年9月、「24時間テレビ」で日本海テレビに寄せられた視聴者からの寄付金10万5000円をそのまま自身の口座へ着服し業務上横領の罪に問われていた。男性はそれまでにも番組の制作資金など400万円あまりを着服した事が明らかになっており、同日鳥取地裁は男性に懲役3年執行猶予5年の有罪を言い渡した。
「24時間テレビ」は視聴者の善意および寄付金を募っている番組であり、本来は仲介として機能すべき系列局が寄付金を着服していた、という報道は世間から大きな批判を受けた。また、着服事件が発覚してからの2024年度の「24時間テレビ」では当然、本事件についての謝罪が行われるかと思いきや番組内での謝罪はなく、ネットでは「まずは謝罪からでは」「まさか何もコメントなしは思わなかった」との声が相次いだ。なお、当事者である日本海テレビは2024年度の「24時間テレビ」にも「再発防止策を策定した」という名目で番組に参加していたため、こちらもネットでは厳しい意見が相次いでいた。
「24時間テレビ」としては、2024年放送の時点では男性の刑が確定していなかったため、特に番組内で謝罪やコメントが行われなかったのかもしれないが、今年2025年の「24時間テレビ」は約1カ月後の8月30日~31日であり、昨年同様に日本海テレビが番組に参加するならば、横領事件には言及さざるを得ないだろう。同様の声はネットでもあり「説明責任はあるはず」「何かしらのフォローは欲しい」といった声が相次いでいる。テレビ局のコンプライアンスが問われる今、「24時間テレビ」は重い口を開くことができるか……。