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ミステリー 2015年01月28日 15時30分
中国のタイタニック。太平輪沈没の謎(4)
昨年末に中国で公開された映画「The Crossing」のテーマとなった太平輪の遭難は、犠牲者の数もさることながら、当時の上海政財界を代表する重要人物が巻き込まれたことも含めて、非常に強い悲劇性を帯びている。しかし、太平輪の遭難については、その原因も含めて謎が多く、それらは事故から66年も経過した現在に至るまで解明されていない。 まず、太平輪が貨物船の建元輪と衝突し、沈没に至った大きな要因として、ネットなどでは夜間航行禁止令を犯しての強行出港であったため、夜間でありながら航行灯を消していたことを挙げる事が多い。ところが、上海档案館(文書館)に残されている事故の経緯図によると、回避義務を負っていたのは太平輪の可能性が極めて高く、建元輪の左舷ほぼ中央に衝突している点からも、太平輪の操船ミスが事故の主因と推測される。つまり、太平輪が早期に建元輪を発見し、回避していれば事故に至らなかった可能性が高いのだ。 では、太平輪の回避失敗には、いかなる理由があったのか? まず、建元輪が航海灯を点けていたかどうかは、乗員が全員死亡したため判然とはしない。ただし、夜間航行禁止令そのものの根拠が確かではない他、衝突位置から建元輪の上海到着が早朝になる、つまり「夜間に航行していないと到着しない時間帯の入港」となることから、そもそもそのような指示が存在していたかどうかも疑問なのだ。つまり、航行灯の消灯問題に関しては、根拠がいささか弱いとみなさざるをえない。 では、太平輪が建元輪の発見、回避に失敗した要因は、他に存在するのだろうか? 残念なことに、事故当時の太平輪は多くの問題を抱えており、要因はひとつに絞り込めないのだ。まず、迫り来る共産党軍から避難するため、太平輪には2093トンもの各種物資が搭載されており、同じく定員を大幅に超過していた乗客と合わせて、深刻な過積載状態であったのは間違いない。そのため、船舶としての性能も大幅に低下しており、回避に失敗する要因のひとつとなった可能性は極めて高いのだ。 その上、太平輪には台湾へ避難する上海政財界の要人が多数乗船したことから、先行きに不安を感じた人々が争うように乗船を希望し、出航前の船内は大混乱状態であったとされる。加えて、出港直前に予定外の重要物資を搭載しており、出港時刻を遅らせたばかりか、搭載した貨物のバランスにも問題があった可能性が指摘されている。 そして、出港当日は中国の暦で大晦日にあたり、船内の規律が乱れていた可能性も高いのだ。実際、生存者の証言によると一部の船員も飲酒していたとされるほど、船内の規律は緩んでいたのである。 もちろん、このことは非常に大きな意味を持っていた。(続く)
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スポーツ 2015年01月28日 15時30分
センバツ32校決定! 「82年ぶり出場」の影に隠れた強豪地区の屈辱
1月23日、第87回選抜高校野球大会(以下=センバツ/3月21日開幕)の出場校32校が発表された。 話題となったのは、82年ぶりの出場となる松山東(愛媛県)が21世紀枠で選ばれたこと。同校は旧制松山中の流れを汲む伝統校で、1950年夏に松山商と統合。同年夏、松山東の学校名で全国制覇を果たした歴史も持つ。昨秋の愛媛県大会を準優勝で飾り、四国大会にコマを進めた。県内でも屈指の進学校だという。平日は他運動部とグラウンドを共有するため、野球部が自由になるスペースは『内野』だけ。「いかに効率よく練習するか」を考えることで、好投手・亀岡優樹(2年)を盛り立てる雰囲気も育まれていったのだろう。 「最終候補(9校)に残れば、選出の可能性が高い」(関係者/昨12月上旬) 『21世紀枠』だが、昨年12月12日、各地区連盟推薦の高校が9校までに絞り込まれる。松山東がその9校に残った時点で「82年ぶりの出場」を予想する関係者も少なくなかった。 21世紀枠当確の一報が届いた直後、同校の野球部OB会は「82年前と同じユニフォームで部員たちを甲子園に送り出すプランもある。検討中」と、地元メディアに話していた。 同校への期待が高まるなか、『途切れた記録』もある。兵庫県勢のセンバツ出場記録が止まった。1983年、第55回大会から兵庫県の高校は連続して出場していたのだが、33年ぶりに『兵庫県勢ナシ』となった。 甲子園球場のお膝元の高校が1校も、寂しい限りである。 昨年10月26日から始まった秋季近畿大会にコマを進めた兵庫県の高校は、神戸国際大付校(県1位)、報徳学園(同2位)、津名(同3位)の3校。秋季近畿大会は大阪、兵庫、奈良、滋賀、京都、和歌山の府県大会上位2〜3校によって行われる。トーナメント形式となっており、1位・神戸国際大付校は近畿大会準優勝の立命館宇治(京都2位)、2位・報徳学園は同優勝校・天理(奈良1位)と1回戦でぶつかってしまった。結果、兵庫県3校は全て1回戦敗退となり、55回大会から続いていた記録のストップをある程度、覚悟していたという。 センバツは秋季大会の成績が選考対象となる。近畿・一般選考枠は「6校」。秋季大会終了後、優勝校・天理、準優勝校・立命館宇治、準決勝を戦った龍谷大平安、奈良大付の4校は“当確”とし、「大阪桐蔭、近江、北大津、箕島の同大会ベスト8校から残り2校を」の図式になっていた。 私見になるが、昨夏の甲子園覇者・大阪桐蔭はベスト8のなかでも「頭1つ」抜き出た存在。箕島は一年生中心の若いチームで、公立の北大津は投手力でやや落ちるという印象を持った。近江は小川良憲投手(2年)の前評判が高かったが、本領を発揮できないまま大会を終えてしまった。3校が決め手に欠いていただけに、「昨夏の代表校・神戸国際大付校、注目の一年生・主島大虎投手のいる報徳学園も対象に浮上してくるのではないか」の声もないわけではなかった。 近畿地区には昭和50年代から全国制覇を果たした有名・強豪校が多い。常に甲子園を争う強さを維持する“伝統”には敬意を評するが、「選考で決め手に欠く学校が多かった」ということは、有望中学生が公立校や新興高校に分散した結果でもあるようだ。(スポーツライター・美山和也)
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芸能 2015年01月28日 14時50分
大胆衣装のローラ 父について何も語らず
タレントのローラが28日都内で世界No.1 バーボンウイスキー「ジムビーム」戦略説明会に出席した。 イメージキャラクターのローラはCMで着用した背中が大胆にカットされたシルバーのミニワンピースでランウェイをクールにウォーキング、見事な美脚を披露した。 イベントではステージに作られたバーカウンターでバーテンダーと英会話トークを笑顔で初公開し、ビームハイボールで乾杯した。(アミーゴ・タケ)
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アイドル 2015年01月28日 11時45分
やっぱり変わりモノ? SKE48 松井玲奈は眼帯少女マニア!
アイドルグループ、SKE48で乃木坂46とも兼任する松井玲奈が“眼帯萌え”であることが、乃木坂46のメンバーから暴露された。 乃木坂46の秋元真夏が27日に自信のブログを更新。そこで先週出演した「ミュージックステーション」(テレビ朝日)について、「まさかまさかの眼帯での出演…放送を観てくれた方、びっくりさせちゃってすみません Mステ放送日の朝から右目の調子が悪くて光を見ると涙が止まらなくて開くことができない状態だったので止むを得ず眼帯をして出演することになってしまいました」と綴っている。 さらに、ブログでは、セーラー服でツインテール、そして眼帯姿で楽屋にいた秋元に対して、松井玲奈が、「今すごく興奮してるの」と話しかけたことも語っている。この玲奈の行動に対して秋元は、「相変わらず不思議でかわいい玲奈さんです」と語っている。 乃木坂46のメンバーから驚かれた松井玲奈だが、他に爬虫類、激辛料理、アニメを好んでいることを語ったことがある。さらに、特撮番組も好きで、かつてテレビ番組で自身が大好きなスーツアクターについて力説した。また、鉄道ファンでもあり、新幹線0系電車、新幹線N700系電車、新幹線E5系電車の形態模写を披露したこともある。ちなみに好きな新幹線の車両は、200系電車、E3系電車・E4系電車・E5系電車・E6系電車だという。 「SKEのかすみ草」というキャッチフレーズで自己紹介する玲奈だが、アイドルとしてはかなり珍しい趣向を持った“かすみ草”であるようだ。
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アイドル 2015年01月28日 11時45分
将来デブになるAKB48グループメンバーは…?
27日深夜に放送されたアイドルグループ、AKB48の冠番組「AKBINGO」で、スタジオ収録に参加したメンバーを対象とした五星三心占いのゲッターズ飯田の鑑定による「将来デブになるランキング」が発表された。 「デブになるかは運命で決まってるんです」と語るゲッターズ飯田。まず第3位となったのが、NMB48の市川美織。現在はMCのバッドボーイズからも、「ガリガリやのにね」と言われた市川だが、ゲッターズ飯田によると、「若い時は痩せていると思いますが、30代になるとまるまるします」と解説。市川は、「ということは、お胸さんも出てくる?」と質問すると、バッドボーイズの清人から、「あのアホな感じは治らない?」と指摘された。これに対して、ゲッターズ飯田は、「アホな感じは治らないです」と答えた。 第2位となったのはNMB48の山田菜々。山田は、「もともとぽっちゃりなんです」と自覚はあるようで、ゲッターズ飯田からは、「下半身にいっきにお肉がつきます」と言われると、「なんでわかるんですか〜」と驚いていた。さらに、麺類の食べ過ぎを指摘されると、「うどん、好き」とも。 第1位はHKT48の兒玉遥。過去、とても太っていて、クラスメイトから「アンパンマン」とのあだ名で呼ばれてたことを告白した兒玉。現在は太らないように注意しているという兒玉について、後輩の田島芽瑠も、「すごいヒステリックじゃなくてストイック」と語った。ゲッターズ飯田によると、「もともとデブになる運命で生まれてるんです。ストレスが溜まると食べちゃうというクセがありますね」とのこと。兒玉は、「どこが太るとかありますか?」と質問するも、「全部にお肉が付きます」と返答され、ショックを受けていた。
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芸能 2015年01月28日 11時45分
向井理の大事にしたいものは自作の「マグカップ」
俳優の向井理が28日、都内にて、全労済の新商品「全労済の住まいる共済」説明会・新CM発表会に出席した。 全労済はニーズの多様化に応えるため、主力共済について、構造区分の見直しや新たな特約・タイプを新設し、リニューアルした「全労済の住まいる共済」を2月から取り扱う。 トークショーでは、「これだけは大事にしたい物」が話題に挙がり、向井は自作の「マグカップ」とのこと。3、4歳の頃に、絵を描いて焼き付けて作ったもので、現在も使っており、「引っ越しのときも自分の手で持っていきました」などと大切にしていることを紹介した。 また、向井は、昨年12月に女優の国仲涼子と結婚したばかり。報道陣から、「結婚おめでとうございます」「結婚生活はスマイルですか?」などの言葉が飛び、向井が会釈で答える一幕もあった。(竹内みちまろ)
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芸能 2015年01月28日 11時45分
ざわちんが新たな恋に意欲「ありのままの自分を好きになって欲しい」
ものまねタレントのざわちんが27日、都内でランコムの新作マスカラ「グランディオーズ」の発売記念イベントに出演した。 ランコムのミューズを務めるハリウッド女優ペネロペ・クルスのものまねメイクで登場したざわちんは、コートの襟を立てるペネロペ・クルスの写真を模して自身も襟を立ててトークを行った。その下にさらにマスクをしていることについては、「今日はものまねメイクをしているので」とこだわりを語った。 ざわちんは、2014年12月に放送されたテレビ番組にて人生で初めて出来た恋人と1週間ほどで別れたことを紹介していたが、「私からフリました」と明かした。「仕事上、理解してもらえない部分がありまして」と振り返り、「連絡が取れないとか、ちゃんと連絡を寄越して欲しいとかになりました。あと、夜が遅くなったりするのですが、それを信じてもらえなかったりとかしました」と告白。彼氏から、ミランダ・カー、北川景子、小嶋陽菜のものまねメイクをリクエストされたこともあったという。 「今はぜんぜん、幸せです。毎日が充実して楽しいです。仕事が彼氏です」と失恋の痛みはない様子を見せたざわちんは、新たな恋については、「したいですね」と意欲を見せた。「仕事を理解してくれる人。ものまねメイクをして来て欲しいと言われることが好きではないので、それを言ってこない方がいいです」と、失恋を踏まえた男性の好みを明かし、「すっぴんとまではいかなくても、ありのままの自分を好きになって欲しい」と乙女心を覗かせた。(竹内みちまろ)
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社会 2015年01月28日 11時45分
警視庁の53歳の警部補が「風俗店で内偵捜査した」などと虚偽申告して捜査費を不正受給 部下との飲み代に使う
警視庁生活安全特別捜査隊の男性警部補(53)が、捜査費計約50万円を不正に受給して着服したとして、同庁は1月23日、詐欺と業務上横領の容疑で書類送検した。警部補は同日付で懲戒免職処分になった。 送検容疑は、10年6月〜13年12月に計15回、風俗店や飲食店に客を装って潜入し、違法な営業がないか内偵捜査したとする虚偽の書類を作成。捜査費計約15万円を詐取したり着服したりしたなどとしている。 立件分以外にも、捜査費計約35万円を不正受給したことが明らかになった。調べに対し、警部補は約50万円を不正に受け取ったことを認めており、「プリンターの購入代や、部下との飲食代などに使った」と供述している。 昨年1月の内部監査で発覚し、同庁で捜査したところ、不正流用が同隊の複数の捜査員に広がっていたことも分かった。 この警部補の他に、8人の隊員、元隊員が不正受給していたのだ。8人は私的に利用した駐車場の領収書で捜査費を請求するなどして、10〜13年までの間に、計74件で約30万円の捜査費を不適切に処理していた。 ただ、これについては、金額が少ないなどとして立件は見送られ、減給や戒告の処分を受けた。監督責任を問い、生活安全部理事官(56)ら当時の上司ら15人も厳重注意処分を受けた。 同庁の森元良幸警務部参事官は「言語道断の行為で、今後、捜査費の適正執行に関する指導や教養を徹底するとともに再発防止に努める」とコメントしている。(蔵元英二)
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芸能 2015年01月27日 15時30分
絶妙なタイミングで発表された篠原涼子の主演映画
女優の篠原涼子が主演する人気シリーズの最新作で、劇場版第3弾で完結編となる映画「アンフェア the end」が今年9月に公開されることを各メディアが報じている。 同作は篠原演じる、バツイチ、子持ち、大酒飲みだが、検挙率ナンバーワンの敏腕で、過去に犯人を射殺した女刑事・雪平夏見が警察や社会の暗部をあばく人気シリーズ。ドラマは06年からフジテレビで放送され、映画版は07年公開の第1弾「アンフェア the movie」が興行収入27.2億円、第2弾「アンフェア the answer」が23.4億円でいずれもヒットした。 「刑事ものといえば、テレビ朝日系の人気ドラマシリーズ『相棒』を始め、主要キャストは男性で男性ファンが多いが、もともと、篠原は女性から高い支持を得ているだけに、『アンフェア』も女性ファンが多かった。篠原の脇を固めるのは阿部サダヲ、加藤雅也、寺島進、佐藤浩市ら演技派俳優ばかりだったのもヒットの要因」(映画関係者) 篠原といえば、昨年の目立った仕事はCMぐらい。もっぱら、夫で俳優の市村正親をサポートしながら、2児のママとして育児をこなしているが、市村は昨年7月、初期の胃がんにより出演中だった舞台を降板し、出演予定だったドラマは代役を立てるなど、容体が心配されたが、手術・療養を経て年内に舞台復帰。復帰公演の初日には篠原が子連れで来場していたが、このタイミングでの映画公開発表は絶妙だったという。 「市村の復帰に際して、篠原は食生活を中心に献身的に夫を支えた。市村が舞台に立ち続けられるのは篠原の内助の功があればこそ。おまけに、篠原は極端に露出が少ないので、ファンは次の作品を待ち望んでいた。そのタイミングで人気シリーズの完結編となればヒットは確実。前作の興収は上回るだろう」(芸能記者) 仕事をセーブしても、篠原の人気は衰え知らずのようだ。
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スポーツ 2015年01月27日 15時30分
2014年ペナントレース総括 数字で分かるアノ補強とドラフト指名(埼玉西武編)
投打ともに、課題は『三振と四球』だろう。 2014年の埼玉西武ライオンズは開幕から3連敗を喫し、交流戦途中の5月25日に伊原春樹監督(66)が自ら辞任を申し出た。田辺徳雄・打撃コーチ(48)が監督代行に昇格したものの、チームは5年ぶりのBクラス転落となってしまった。 低迷の原因だが、まず、13年には牧田和久(30)、岸孝之(30)、十亀剣(27)、野上亮磨(27)の4人の先発投手が規定投球回数に達したが、14年は岸、牧田だけ。思い返せば、不安視されていたのは救援陣の方だった。クローザーの適任者が不在だったためだが、こちらは2年目の高橋朋己(26)が現れ、29セーブを稼いだ。もともと、高橋は『奪三振率の高い左腕』であり、大きな期待が寄せられていた。<イニング別年間失点数>6回=86失点 チーム全体の総失点は『600』だから、14%強を“6回”で失った計算になる。とはいえ、致命的な人材難とは言えない。 チームトップのホールドポイントを稼いだウィリアムスは退団したが(26H)、2年目の増田達至(26)が25ホールドポイントを稼いでいる。田辺監督は高橋、増田を軸にして救援陣を再編できると判断したのではないだろうか。 ドラフトでは、高校屈指の好右腕・高橋光成(18=前橋育英)を筆頭に、佐野泰雄(22=平成国際大)、玉村祐典(19=敦賀気比高卒)の3投手を指名したが、全員、先発タイプである。オフの補強を見ても、先発タイプの補充が目立つ。新外国人投手のウエイド・ルブラン(30)、ウェード・レブランク(30)、21U野球ワールドカップ・台湾代表の右腕、郭俊麟(22/カク・シュンリン=前国立台湾体育運動大学)と、前台湾・義大ライノズの右腕、エスメルリング・バスケス(31)がそれだ。また、台湾プロ野球・ラミゴでセーブ王にも輝いたミゲル・メヒア(31)を獲得したのも、「高橋、増田」への期待感が重なっている。メヒアが日本でもクローザーができるのなら、左腕の高橋をセットアッパーに配置換えできる。先発投手に息切れし始める“魔の6回”、走者を得点圏に置いた場面で『奪三振率』の高い高橋を投入すれば、試合主導権を失わずに『増田-メヒア』の継投ができる。 また、西武フロントが今オフの補強でもっとも『自信』を持って獲得し、期待を寄せているのが、左腕・レブランクだ。 西武は左の先発投手が少ない。菊池雄星(23)が23試合に先発したが、5勝11敗と結果を出していない。小石博孝(27)、武隈祥太(25)もチャンスを生かしきれなかった。レブランクは対右打者の被打率は2割6分1厘と低い(メジャー通算)。「2位の左腕・佐野がローテーション入りできなければ現状維持」という状況にしなかったのは大きい。 だが、クローザーに繋ぐセットアッパー、左の先発投手。14年シーズンの『ウイークポイント』を外国人選手で補うのは危険も伴う。外国人選手はどんなに調査を重ねても「ハズレ」がある…。昨季途中、不振の打線を救ったのは、西武渉外担当が緊急補強したエルネスト・メヒア内野手(29)だった。その“眼力”を信じたい。 西武投手陣が対戦チームに全四球数は、12球団ワーストの515個。また、打線が選んだ年間四球数も、545個で12球団トップ。 黄金時代、西武打線は一発の脅威を秘めたバッターもいたが、犠打や右方向への打撃を駆使し、「1点」を積み上げる攻撃を得意としていた。その時代を知るOBがコーチになっており、投球を見極め、相手投手のスタミナをジリジリと奪っていこうとする意識は、今の選手たちにも浸透している。投手陣にしても、「3ボール・カウント」になっても、際どいコースを狙ってくる。決して間違ってはいないが、14年シーズンは各打者の積極性を奪い、与四球で無駄に走者を置く結果となってしまった。 エルネスト・メヒア、栗山巧(31)、浅村栄斗(24)、秋山翔吾(26)、中村剛也(31)が規定打席数に到達した。そのなかで、三振数が3ケタに到達しなかったのは、秋山だけ。といっても、98個を記録しているが…。「甘い投球」が来ても、ジックリ見極めようとの意識があるため、簡単に2ストライクまで追い込まれてしまうのだろう。もっとも、エルネスト・メヒアは初球から振り回していくタイプだが…。 西武選手を指して、「野球をよく知っている」と評する声も多く聞かれる。外国人選手がまた加わることによって、投打ともに積極性が生まれれば、状況は一変するのではないだろうか。【訂正】牧田和久選手の年齢に誤りがありました、訂正してお詫び致します。