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佐世保バーガー

 ご当地バーガーを問えば、必ず名前が挙がるのは「ヨコスカネイビーバーガー」と「佐世保バーガー」。ヨコスカネイビーバーガーはアメリカ海軍からレシピが提供され、佐世保バーガーには全国的なルールなどはないそうだ。
 横須賀市と佐世保市は、海上自衛隊員や海運関係者が多い。住居は片方にあっても、もう一つの街を、第2の故郷としてなつかしむ。

 2011年元日、横須賀市から電車ですぐの鎌倉市に「佐世保バーガー鎌倉店」(鎌倉市小町2-12-27 ショッピングモール鎌倉鶴岡会館内)が開店した。横須賀が軍港の街であれば、古都・鎌倉はかつての日本の首都。さっそく、うかがった。
 メニューには、スパイシーチーズバーガー、アボガドバーガーらが名を連ねるが、一番目立つ場所にラインナップされている「佐世保バーガー」を頼む。レギュラーとジャンボがあるサイズは、ジャンボ。トッピングとして「パティ(国産牛100%)」をはじめ数種類が記載されていた。食べきる自信がなく、トッピングは見合わせる。
 レジの横に鉄板が設置されている。注文後に、その鉄板に、肉と、パンと、目玉焼きが乗せられた。パンは指をいっぱいに広げた大人の手のひらほど。目玉焼きは玉子が2つ。肉は、形の中で焼かれる目玉焼き2個分よりもジャンボ。
 「佐世保バーガー」は、100%国産の牛肉、肉厚ベーコン、目玉焼き、チーズ、トマト、レタス、タマネギ、特性マヨネーズを使用。食べ方としては、硬く焼かれたパンで具を押しつぶしながら、甘めのマヨネーズらのソースと肉汁をからめることを推奨している。
 店では、「鎌倉ビール」と「坂本龍馬ビール」を飲むことができる。高知県の地ビール「坂本龍馬ビール」は、龍馬人気で出荷が追いつかなかった時期もあったが、現在は安定供給されている。地ビールファンにも「佐世保バーガー鎌倉店」はお勧めできる。

 手作り料理としてのハンバーガーの普及とファンの拡大に貢献し続ける佐世保バーガー。その佐世保バーガーを出す店は東京都内には複数あり、神奈川県では東京都と隣接する川崎市にあるという。
 2011年に佐世保バーガーを出す店舗ができた鎌倉市は、年間を通して観光客が絶えない。先月1月はとくに鶴岡八幡宮らを訪れる初詣参拝者で賑わう。「佐世保バーガー鎌倉店」でも、元日から盛況が続いた。(竹内みちまろ)

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