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「もう絶対行かない」上沼恵美子がショック、“奢られたくない”若者との世代間ギャップ

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 タレントの上沼恵美子が、7日放送のABCラジオ『上沼恵美子のこころ晴天』で苦しい胸の内を明かした。上沼は、過去に高級店のグルメなどを振る舞ったスタッフらが「無理やり食べさせられていた」と証言していたことを『週刊文春』(文藝春秋)で知ったという。また、その記事に対してスタッフらから反論がないことを受けて、スタッフが無理強いされたことを認めたと感じたようだ。上沼は番組内で「それだったらこの場を借りてごめんなさい」とわびた後、「もう今後一切行かない」と断言した。

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 ここで、近年のハラスメントブームでいうところの「メシハラ」を連想した人も多いのではないだろうか。
 一般社会においても、上司と部下のコミュニケーション方法の一つとして、一昔前までは当たり前のように行われていた「食事をおごる」というアクションが、最近では迷惑行為として捉えられる傾向が強くなってきている。

 上沼を含む、およそ40代後半以上の世代の上司は、上司が部下に食事をおごってやることで上司としての器量を示しつつ、部下への愛情を表現する傾向があった。また、業務中には取れないコミュニケーションの機会を持ち、意思の疎通をしやすくしたり、部下を精神的にフォローする意味合いも含まれていた。

 このように、上司が食事をおごるという行為は、部下をかわいがっていることの表れという共通認識があった。そして、もはや日本の文化の一つと言っていいほど、世代間で受け継がれていたところがある。

 おごる側が相手に“与えている”と感じる一方で、おごられる側はメリットだと感じなくなってきているようだ。例えば、おごられる側は待遇を受ける以上、おごる側の機嫌を損ねないように、あるいは気分を良くさせるためにと気を遣わなければならず、同席中は終始緊張状態を余儀なくされる。また、ただでさえ社会的立場が上である上司は、「おごる」という、さらに優位的な立場を誇示することになってしまいかねない。こうしたことから、上司に食事をおごられることを嫌がる人が増えてきている。

 さらに、多様化の時代になるにつれ、個人が尊重されるようになり、個人のプライベートな時間に対する価値が高まっていった。うつ病や自殺率の増加に伴って個人の精神衛生が注目されるようになったり、家族と過ごす時間に重きが置かれるようになったりと、ライフスタイルが変化したことも大きな要因だ。

 これらのことから、上司が部下に食事をおごるというアクションの需要は次第に低下していき、今ではほとんど必要性を持たなくなっている。むしろ、現代人にとっては、プライベートな時間を犠牲にしなければならない上に、無駄が多いコミュニケーション方法と言わざるをえない。

 おごる側はというと、自分が金銭的な犠牲を払っている一方で、おごられる側に得を与えているという感覚があるため、相手が気分を害するわけがない、むしろタダ飯が食えてうれしいはず、という思い込みがぬぐえないでいる。親切心のつもりで接し、まさか迷惑と思われているとは考えもしない。そこに時代とのズレが生じてしまっているのかもしれない。

 とはいえ、ネットでは、傷心の上沼に同情する声が多く見られている。

文:心理カウンセラー  吉田明日香

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