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ソフトB・大竹、監督交代を機にトレード放出へ? 消化試合登板の裏にあるフロントの思惑とは

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 10月29日、福岡ソフトバンクホークスが藤本博史二軍監督の一軍監督就任を正式発表する。南海時代も知る“ホークス一筋のオトコ”がどんな再建ビジョンを描いているのか――。その第一声にオールドファンも注目しているが、初仕事は「チーム改造のトレード」となりそうだ。

 >>ソフトB、ベテラン捕手の戦力外に「悪手としか思えない」の声 2年連続Bクラスもあり得る? 外部補強の可能性指摘も<<

 「10月半ばに入ると、ソフトバンクは完全な“消化試合”状態となってしまいました。優勝争いはもちろん、Aクラス入りは絶望的となり、タイトル争いをしている選手もいないので、緊張感もなく…」(プロ野球解説者)

 Bクラスが確定すると、若手選手をテストするのが一般的だ。

 ソフトバンクも“テスト起用”を行っていた。その一例が、好左腕・大竹耕太郎の一軍昇格だ(15日)。実際に登板のチャンスをもらったのは24日の楽天戦だったが、他球団の関係者の反応が意味シンだ。

 「シーズンの中盤とか、もっと早い時期に大竹を(一軍で)使ってくると思ったんだけどね」

 どういう意味かと言ういうと、大竹はファームで8勝(2位)を挙げ、防御率も3・28(4位)と結果を残していた。先発要員として、「いつでも一軍で投げられる」といった感じだったが、24日の登板は約7か月ぶり。開幕5戦目の3月31日のオリックス戦以来である。

 「大竹は2018年途中に支配下登録されましたが、チャンスに恵まれませんでした。一軍定着はできませんでしたが、先発ローテーションの苦しい時に昇格し、チームを救う、そんな起用も多かったです」(ライバル球団スタッフ)

 首位戦線への追撃も可能だった時期に昇格が叶わなかったとなれば、消化試合で登板させた理由は、2つのうちのいずれか。来季に向けての調整か、他球団へのアピールだ。

 「チーム編成上、ウチではチャンスがないが、まだ投げられますよという、他球団の編成スタッフに向けてのアピールですよ。楽天戦での登板をそう解釈した関係者は少なくありません」(前出・同)

 また、ソフトバンクは川原弘之、渡邉雄大といった左の救援タイプにも「戦力外」を通告している。左のリリーバーは需要が多い。おそらく、今年のトライアウトでは注目投手となるだろう。来季の戦力となる可能性を秘めた左腕を切り捨てたことで、

 「ソフトバンクは今オフ、大掛かりな選手の入れ換えをやる」

 と見る他球団の関係者は少なくない。

 藤本新監督の人柄を知るプロ野球解説者がこう続ける。

 「選手に対し、なんとかしてやりたいという強い親心を持っています。優しい性格なので、チームの世代交代のためとは言え、ベテランや中堅をバッサリ切るなんてことはできないでしょう。フロントが新監督に代わって容赦なく…」

 ソフトバンクは選手層の厚いチームである。ベテラン、中堅を“整理”しなければ、世代交代は進められない。新監督は着任と同時に、トレード申込みの対応に追われそうだ。(スポーツライター・飯山満)

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