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第二のスフィンクスが砂の中に埋もれている!?新たに発見されたという主張に賛否両論

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画像はイメージです

 エジプトでピラミッドのそばに鎮座しているスフィンクスもまた、古代エジプトのシンボルだ。人間の頭にライオンの胴体をした高さ20メートルの巨大な像は、過去にたびたび砂の中に埋もれつつも、古代から今に当時の王の栄光を伝えている。

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 しかし最近、エジプト観光・古代遺産省でギザのピラミッド地区の広報部長を務めるレダ・アブデル・ハリム氏が、「ある考古学者が第一のスフィンクスと同じような大きさの第二のスフィンクスを発掘した」と主張、論争を巻き起こしている。

 ハリム氏によれば、ザガジグ大学の研究論文が「第二のスフィンクス」発見を裏付けるものとして発表されたとのこと。もし本当であれば、砂の中にもう一つの巨大なスフィンクスが埋もれていることになる。

 だが、誰もがこの説に同意しているわけではない。多くのエジプト政府関係者や考古学者からは否定する意見が多く寄せられている。エジプトで有名な考古学者であり、元古代大臣のザヒ・ハワス氏はこの主張について「全くの事実無根」であり、ザガジグ大学ではそのような研究は行われておらず、発表もされていないと述べる。

 「スフィンクスはエジプトでも世界でも唯一無二の存在です。類似の像の発見についての話も根拠がありません。ましてや現存する像と同じくらいの大きさで、これほどまでに探索・発掘されている地域にもうひとつのスフィンクスが存在するという証拠は、これまで一度も見つかっていないのですから。結局のところ、メディアへの話題作りが唯一の目的と言えるのではないでしょうか」

 ハワス氏は、「私がギザのピラミッド地区の責任者を務めていた長年の間、私たちはエジプト人や外国の専門家、考古学者らとともに、この地区全体を調査してきました。同様のスフィンクスの像は他にはないと断言します」と述べており、古代メディアアドバイザーのネビン・アル・アリフ氏も今回の発表について「根拠のないもの」としている。

 「問題の像は、この地域でずっと前に発見されたもので、本来のスフィンクスとは何の関係もありません。あったとしても、それは普通の像にすぎません」とアリフ氏は語る。

 それでもハリム氏は現状では発表内容が真実であると断言している。果たして、もう一つのスフィンクスは見つかるのか、そもそも存在しているのか。今後の展開が気になるところだ。

山口敏太郎
作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。
YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中

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Controversy surrounds claim that a second  Sphinx has been found(unexplained-mysteries.com)より
https://www.unexplained-mysteries.com/news/352278/controversy-surrounds-claim-that-a-second-sphinx-has-been-found

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