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「日本人はいつから間抜けに」ビートたけし降板の『情報7days』が話題、過去には過激な発言も

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ビートたけし

 ビートたけしがレギュラー出演する『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)を2022年3月いっぱいで降板することが明らかになった。この番組は『ブロードキャスター』(同)の後番組として、『情報7daysニュースキャスター』の名で2008年10月にスタート。2014年4月から現在のタイトルで放送されてきた。

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 この番組の最大の売りはビートたけしの毒舌だろう。2011年3月11日に東日本大震災が発生し、被災地に「火事場泥棒」が出現しているニュースには「日本人はいつからこんなに間抜け、セコくなったのか。死体から何か盗ったり空き巣に入ったりさ、ああいうの撃ち殺していい」と発言。かなりインパクトのある発言だが、これには「不謹慎」といった否定的な反応よりも、「よくぞ言ってくれた」といった声が多く聞かれた。

 2014年5月にミュージシャンのASKA氏が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕されると、「のりピーみたいに逃げてくれれば良かったのに」と発言。これは2009年8月にのりピーこと酒井法子が逃亡の末、同法違反容疑で逮捕された事件を受けてのもの。酒井の出頭と逮捕が番組の放送時間と重なり、高視聴率を記録した件を受けての毒舌だった。ただ、たけしはその後は自身の浅草芸人時代の体験を引き合いに、覚せい剤の怖さを語っている。この頃のたけしの毒舌は、まだしっかりとした背景のあるものだったと言える。

 だが、「もはや、ただの老害」といった炎上を招いてしまったのが、2021年7月の東京オリンピック開会式にまつわるものだろう。たけしは「面白かったですね。ずいぶん寝ちゃいましたよ」「税金からいくらから出てるだろうから金返せよ」と皮肉。さらに、女子水球競技を紹介すると、「誰が見るんでしょうか」と言ってのけた。たけしとしては、あえてオリンピックにアンチの姿勢を示したかったのだろうが、批判を集めてしまった。

 この番組は、当初はたけしの時事ネタイジりが多かったが、最近はそうしたバラエティ色はなくなりつつある。やはり炎上を警戒している流れはありそうだ。実際、安住紳一郎氏の判断で、独自にCMへ行けるボタンも用意されているようだ。

 かつてのように放言ができないだけに、たけし降板への流れは避けられなかったかもしれない。

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