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日本ハム・新庄監督、開幕戦でオープナー作戦を実行?「全員で潰しにいく」4年目・吉田の大抜擢もあり得るか

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新庄剛志監督

 開幕戦は、ビッグボスの野球観が濃縮された一戦となりそうだ。

 広島カープとのオープン戦(3月13日)後、北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督が「開幕投手」について言及した。同日の先発はローテーション入りが期待される立野和明。その立野が5イニングを投げ、無失点に封じ込めた。前日も開幕投手の有力候補である上沢健太が「5回1失点」と結果を出している。

 >>日本ハム・新庄監督「本当にレギュラー1人もいない」 就任会見での“白紙宣言”は本音? 野手陣への厳しい評価に驚きの声<<

 まだ、開幕投手は発表されていない。試合後のインタビューでは、当然、「そろそろ?」の質問も出されたのだが、新庄監督は“独自の野球論”を展開した。

 「良いピッチャーを3、4番目に持っていったら、相手のピッチャーは3、4番手。勝ちはもらえるよね。この子は何勝も挙げられる。(相手が)良いピッチャーの時は全力で全員が潰しにいけば勝ちを取れる。オレはそっちの考えの方かな」

 開幕戦でぶつかるソフトバンクは、エース・千賀滉大の登板を発表している。侍ジャパンのエース相手に、上沢か、昨季10勝を挙げた伊藤大海で臨むのが常套手段だが、新庄監督は「違う」と言う。“エース対決”は避けていくようだ。

 その“回避作戦”が本当なら、気になる試合もあった。3月6日の巨人戦だ。

 同試合で、新庄監督は宮西尚生投手を先発させている。宮西はNPB最多の373ホールドを誇るリリーバーだ。この時点では宮西の先発に「深い意味はない」と思われていた。その後、4人の投手を投入する継投策で「オープナー・ゲーム」を成立させている。

 新庄監督の言う「全員で潰しにいく」の“全員”に投手も含まれているのなら、開幕戦は「オープナー」になるのかもしれない。

 オープナーとは、救援投手を先発させ、その後も継投策で繋いでいく作戦のこと。新庄監督は「なんで、開幕投手にこだわるの?」とメディアに逆質問していた。リリーバーの宮西を先発させた6日も、「面白いですよね。シーズン中もやっていけたら、すごく面白いと思う」と語っていただけに、開幕戦でオープナー作戦を使ってくる可能性も高い。

 新庄監督の「エース対決の回避論」について、コーチ経験を持つプロ野球解説者に聞いてみた。
 「上沢、伊藤を確実に勝たせるためでしょう。エース対決での1勝も、3番手以降の投手相手に打ち勝った1勝も、『同じ1勝』ですから。上沢らに勝ち星を積み上げさせるプランには、大型連敗を防ぐ目的もあるはず」

 大型連敗は、マズイ。大敗も続いた昨季、先取点を奪われた時点で、チームの士気もなくなってしまった。

 「経験値の少ない若手を抜てきする可能性もあります」(前出・プロ野球解説者)

 吉田輝星か? 新庄監督のことだ。「やっぱり」と前言を撤回して、上沢か伊藤を持ってくるかもしれない。開幕投手の発表遅延だけで、メディアもかき回されている。これも、新庄マジックだろう。(スポーツライター・飯山満)

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