search
とじる
トップ > スポーツ > ロッテ・佐々木、完全試合達成でメジャー挑戦を前倒し? 前コーチが仕込んだ本場の練習法も追い風か

ロッテ・佐々木、完全試合達成でメジャー挑戦を前倒し? 前コーチが仕込んだ本場の練習法も追い風か

pic pic

佐々木朗希

 「記録の目撃者」となった4月10日の観客数は、2万2431人。千葉ロッテ・佐々木朗希が完全試合を達成した。完全試合の記録は、1994年以来、28年ぶり。プロ野球史上16人目の偉業達成である。

 「スタンドで泣いているファンもいました」(球界関係者)

 最速164キロ。ウイニング・ショットで投じていたフォークボールも140キロ台後半の球速を記録していたが、注目すべきは同試合での投じた投球数。「105球」である。105球で27個のアウトを取ったわけだから、「打者1人に対して4球投げるか、投げないか」という計算になる。

 >>ロッテ・井口監督に「情が無さすぎる」批判も サヨナラ負けの戦犯を酷評も逆にブーイング浴びるワケ<<

 そんな“野球漫画”のようなピッチングは、メジャーリーグ各球団にも報告されていたようだ。

「近い将来、大型契約を結ぶ投手として、米スカウトの間では有名になっています。今季はまだ3試合しか投げていませんが、昨季と比べると、飛躍的な成長を遂げていると思います」(米国人ライター)

 昨季は“オドオド”している感もあったという。走者を出した時のクイックモーションや、変化球を巧くコントロールできていないなどの課題も多かったが、今季は自信を持って投げ込んでいる。

 その成長過程において、吉井理人前コーチ(現ピッチングコーディネーター)の存在が大きい。しかし、その指導が今回の完全試合と重なって、渡米の時期を前倒しさせてしまうかもしれないという。

 「佐々木の投球練習は、独特です。ブルペンでの投げ込みをする際、普通の投手は投球数をメドにしますが、佐々木は『時間』です。吉井氏が『時間』を決めて投げる調整法を教えたんです」(前出・球界関係者)

 「時間制」は、メジャーリーグの練習スタイルだ。その時間帯における集中力も養われるとされ、プロ1年目のキャンプからその練習をやってきた。

 こうした練習法は吉井氏自身が米球界で学んできたものでもあり、同時に、

 「佐々木が渡米した際、メジャーリーグ流にすぐに馴染める」とも捉えられている。

 また、試合中にも“メジャー流”は見られた。通常、投手は味方チームが2アウトになるとベンチ前に出て、キャッチボールを行う。しかし、メジャーリーグではベンチ前のキャッチボールはNGとなっている。佐々木もキャッチボールは行うが、攻守交代の直前に4、5球を投げた程度でマウンドに行くこともあった。見ている側は「肩が温まっていないのでは?」と心配になってしまうが、ベンチ裏でストレッチなどをし、彼なりの準備はできているのである。

 「サプリメントにも興味を持っています。プロ1年目、3歳先輩の種市篤暉がサプリメントを服用しているのを見て、いろいろと質問していました」(前出・同)

 体力、技術でまだ勉強しなければならないことも多いが、調整法で戸惑うことはないだろう。

 試合後、佐々木は完全試合について「あまり意識していなかった」と言ったが、記録達成は理解していたようだ。並みの投手であれば、そこで体が萎縮してしまうが、その心配はなさそうだ。次回登板は未定だが(同時点)、大勢のファンだけではなく、メジャースカウトも集結しそうだ。(スポーツライター・飯山満)

関連記事

タグから探す


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ