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藤浪晋太郎、元同僚への“手向け”に感動の声「天に捧げてる」 追悼マウンドは並々ならぬ決意で臨んだか

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藤浪晋太郎(写真は阪神時代)

 19日に行われたオークランド・アスレチックス対ボストン・レッドソックス戦。「3-0」でアスレチックスが勝利したこの試合で、アスレチックスのプロ11年目・29歳の藤浪晋太郎が見せた行動が話題となっている。

 同戦の藤浪は「3-0」とアスレチックス3点リードの7回表に3番手として登板すると、最速162キロのストレート、140キロ台後半のスプリットを織り交ぜ「1回無失点・被安打1・四死球0」と好投。今季3ホールド目を記録した。
 
 注目が集まったのは、3アウト目を奪いマウンドを降りる際の藤浪の行動。うつむき加減の藤浪はグラブをポンポンとたたきながら右手で右方向を指差すと、左胸付近を右手でトントンと2回たたく。そこから顔を上げ天を見上げると、右手の人差し指、グラブを着用した左手を空に向かって突き上げた。

 >>「日本人の評価落ちる」藤浪晋太郎への批判に球界OBが反論! メジャー1年目の苦戦を擁護も賛否<<

 この藤浪の行動を受け、ネット上には「今の藤浪、横田のために天を仰いでたのかな」、「元同僚を熱投で追悼か、いい奴すぎて泣けるな」、「亡き戦友に向けて敬意を表す姿は感動した」、「天国に旅立った横田さんもきっと見てくれてたと思うよ」といった感動の声が相次いだ。

 藤浪が昨季まで所属した阪神は18日、2014~2019年までプレーした球団OB・28歳の横田慎太郎さんが脳腫瘍のため同日に亡くなったことを発表している。2013年に阪神でプロ入りした藤浪にとっては初めての後輩で仲もよかったというが、19日の試合は天国の横田さんにささげたいと強い気持ちでマウンドに上がったようだ。

 試合後の報道によると、藤浪はこの日の投球について「登板があれば、彼の手向けになればと」と横田さんに思いをはせながら腕を振っていたとのこと。また、メジャーの規定に反するとして実現しなかったが、試合前には喪章をつけての登板を球団に申し出ていたという。

 19日の投球で連続無四球を11試合に伸ばすなど、課題だった制球面が安定してきている藤浪。天国の横田さんも、異国の地で奮闘を続ける藤浪のことを温かく見守っていることだろう。

文 / 柴田雅人

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