主演の中井貴一演じる、記憶喪失になった総理大臣が巻き起こす騒動を描いたオリジナル政界コメディー。週末2日間で動員18万5000人、興収2億4700万円を記録し、9月末時点で累計動員は179万人を突破。興収は23億円突破寸前だった。
「公開初日の動員からすると、興収は30億円突破も見込める感じだったが、そろそろ集客が落ち始めている。もうイベント開催も含めてPRの期間は終わってしまったので、30億には届かないのでは」(映画業界関係者)
三谷監督の映画作品は15年公開の「ギャラクシー街道」以来4年ぶり。監督自ら公開前日には“フジテレビジャック”し、終日出ずっぱり。中井もPRイベントで選挙演説さながらの熱弁を振るい、他局の番組にも出演し番宣をこなしていたが、期待外れだったのがあのイケメン俳優だというのだ。
「腹に一物を抱えた首相秘書官役を演じたディーン・フジオカです。もともと、独特な感性の持ち主として知られ、業界内では『変わった人』との評判が定着。映画PRのインタビューではいわゆる『見出し』になるような発言はなく、番宣で出演した番組でもその場の空気感になじめず。女性ファンが多いディーンですが、立ち合った記者やスタッフたちはがっかりしていたそうです」(映画業界関係者)
公開初日の舞台あいさつ、ディーンは中井に耳打ちされ、「ディーン・タピオカです!」とボケて笑わせたというが、笑いの“スイッチ”が起動しないままの番宣になってしまったようだ。