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東の主砲はアポロドルチェ 重賞V2へ万全

 デビュー前から評判の高かったアポロドルチェが、いよいよGI獲りに挑む。
 前走・京王杯2歳Sはスタートがひと息で、道中は終始、大外を回らされる苦しい展開だったが、直線に入ると自慢の末脚が爆発。2着ドリームシグナルに1馬身4分の3差をつけ、レベルの違いをまざまざと見せつけた。
 堀井師は「2戦目(いちょうS3着)を取りこぼしたから、ここは何としても勝ちたかった。改めて思ったが、総合的な能力が相当高い馬。素直な気性で折り合いがつくし、追ってからもしっかりしている」と満面の笑みを浮かべた。

 この中間は順調そのもの。22日に初時計を出すと、1週前(29日)にはWコースで軽く流した後、坂路で800m50秒3の好時計を楽々とマーク。「前走後はケロッとしていたし、疲れはないよ。ケイコの動きも良かったし、いい状態を保っている」と本番へ向けて、文句なしの仕上がりだ。
 中山コース、マイル戦のいずれもすでに経験済み。完成度の高さからも優勝の最右翼にいることは間違いないが、トレーナーに気負いは見られない。「中山千六は独特の形態で難しいコースだから、騎手の腕を信頼するしかない。道中の位置取りも出たなりで。朝日杯への手応え?もちろんありますよ。もっとも、毎年あるんですけどね(笑)」肩を張らず、あくまでも自然体で臨む。
 主戦の後藤騎手も同じ思いだ。「(展開とか相手関係とか)自分の中で考えすぎないようにしたい」2004年にマイネルレコルトで制した堀井&後藤のコンビが、ドルチェを2歳チャンプの座へ導く。

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