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カジノドライヴが国内最終追い切り

 ベルモントS(米GI)は左後肢のザ石により、レース当日になって出走取消。兄、姉に続く兄弟3連覇の偉業を果たせず、失意のうちに帰国したカジノドライヴ(牡3歳、美浦・藤沢和厩舎)が再びアメリカへ飛び立つ。最大の目標である「ブリーダーズCクラシック」(米GI、オールウェザー2000メートル、サンタアニタパーク競馬場、現地時間10月25日)で見事、リベンジを果たせるか注目だ。

 当初は9月上旬にも渡米する予定だったカジノドライヴが、ようやく臨戦態勢を整えた。
 ミホ分場へ輸出検疫に向かう昨24日、美浦での最終調整を行った同馬は坂路をさっそうと駆け上がり、800メートル50秒3をマーク。1馬身ほど先行させたペディクラリス(古馬1600万)に、余力をもって併入した。先週17日の坂路(52秒1)では、併せたクリスタルウイング(3歳オープン)に脚色で見劣ったものの、この1週で気配は一変。いよいよ戦闘モードに突入してきた感を受ける。
 「追い切りの動きは良かった。(アメリカへ)輸送しても今日ぐらいの体で出られれば」と藤沢和師は仕上がりに満足げな表情を浮かべた。
 今春はベルモントSの前哨戦・ピーターパンSで5馬身3/4差をつける衝撃の“メジャーデビュー”を飾った。本番でも無敗の2冠馬ビッグブラウンの最大のライバルと目されていたが、左後肢のザ石のため、無念の直前リタイア。日本調教馬初の米クラシックV、ベルモントS兄弟3連覇の夢ははかなくもついえた。
 それだけに、今秋にかける陣営の意気込みは並々ならぬものがある。「もう一度鍛え直して、秋にまた戻ってきたい」。当初からこう語っていた藤沢和師の期待に応えるように、カジノドライヴも日を追うごとに良化の一途をたどっている。
 BCクラシックは古馬混合戦。わずか2戦のキャリアしかない同馬にとっては、ベルモントS以上の試練が待ち受ける。しかし、トレーナーはその厚い壁を乗り越えられるだけの可能性を感じていることは間違いない。
 30日までミホ分場で輸出検疫を行い、いよいよ10月1日、決戦の地へと旅立つ。

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