その他にも、クルーニーの恋人エリザベッタ・カナリスや、レアル・マドリードのサッカー選手クリスティアーノ・ロナウドら78人が証人としての候補になっている。
伊フランコ・フラッティーニ外相やベネズエラ出身モデルアイーダ・イエスピカらの著名人を証人として召喚することで、この「首相に対する馬鹿げた疑惑」を払拭しようという意図がある。
ベルルスコーニ首相の弁護団の関係者は、「ジョージ・クルーニーは、今回の訴訟に於いて我々が証人として候補に挙げた大勢の中の1人です」「他にも閣僚をはじめ、多くの人がリストに入り、この首相に対する馬鹿げた疑惑について、首相が無実であることを全員が証言して証明してくれることでしょう」と語った。
今回の訴訟でベルルスコーニ首相は、当時17歳であったベリーダンサーのカリマ・エル・マフルーグさんに対し買春行為を行い、乱交パーティーに参加していたという疑いをかけられている。
この訴訟について現在18歳のマフルーグさんは、首相が開催したパーティーに、クルーニーとエリザベッタが招待客に含まれていたと発言していた。弁護団は、これらの証人によりマフルーグさんの訴えを棄却し、彼女が「錯乱していた」としようとしている。
実際にクルーニーがベルルスコーニ氏には会ったのは、長年に渡り活動しているダルフール地方への支援について話し合いをした1回だけだった、とコメントしている。
「おかしな話だ。僕はベルルスコーニ氏に1回しか会ったことがないし、それはダルフールに支援をお願いしたときだけだ」
クルーニーとエリザベッタなどの証人を正式に出廷させるかについては、裁判官が決定する。