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キャバ嬢が生まれる瞬間(44)〜勉強する時間が欲しかった奈美子〜

相田奈美子(仮名・20歳)

 2年前、希望の大学に合格し私は地方から上京した。子供の頃から勉強が得意な方ではないから、人の何倍も時間をかけて取り組まないとなかなか頭に入らない。高校時代も友達と遊びに行ったり、好きなテレビを見るもの我慢してひたすら机に向かってた。

 そんな状態のまま無理して偏差値が高めな大学に入学したから、単位を取るのに必死。親のお金でせっかく入ったわけだから、留年するわけにもいかないしね。あと困ってたのは仕送りが少ないからアルバイトをしなければならないということ。学校が終わった後に、週4〜5回のアルバイトはけっこうきつい。スーパーのレジ打ちのバイトをしていたんだけど、立ち仕事で足は痛くなるし、単純作業で時間が流れるのがとても遅く感じた。そのあと睡眠を削って課題をやるのはとても難しかったんだよね。だからもっと効率よく短時間で稼げる仕事はないかなって思ったときに浮かんだのがキャバクラ嬢だった。

 実際に働いてみるとキャバには思ったより、有名大学で働いている女の子たちが多かった。自分で学費を払うためだったり、旅行資金や夢のために働く子など理由は様々。あと最近はしっかり勉強したい子ほど水商売に行くのが珍しくないみたい。私はキャバで週3回働けば十分な稼ぎになり、ほかの時間は勉強に専念できるようになった。

 同僚の子から聞いたんだけど、学費のためにキャバで働いてるって言うとお客さんウケがいいんだって。その健気さを真に受ける人は何度も通ってくれるらしい。だから私も積極的に大学生アピールして指名に繋げている。でも中には夜の世界に嵌りすぎて、学校を中退しちゃう女の子もいるみたい。私は勉強するためにキャバの世界へ飛び込んだのだから、目的が逆にならないようそこだけは気をつけて、大学生活を送って生きたいと考えています。

(取材/構成・篠田エレナ)

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