「ブンティン選手は早くから現地でトレーニングを積み、万全の状態で出場。北京五輪を同国初のフルマラソン代表として走っているプライドもあり、腹に据えかねて週刊誌に洗いざらいぶちまけたようだが、自身の走りで、記録では猫に五輪代表の“資格”がないことを証明した」(芸能記者)
週刊誌の報道を受けるように、国際陸上競技連盟が過去に国際競技会で代表経験がない選手について今年から新たな規定を設け、猫のように国籍取得後1年が経過していない場合は、「連続した1年の居住実績」もしくは「国際陸連理事会による特例承認」のいずれかが必要なのにもかかわらず、猫のケースに関しては重大かつ意義深い理由があるかどうかを疑問視し、カンボジア陸連などに説明を求めていることが各スポーツ紙で報じられた。
猫の所属事務所は“買収疑惑”を否定したものの、どうやらすでに同国に流れたとされるジャパンマネーの威力は絶大だったようだ。
「ブンティンの記録を受けた同国オリンピック委員会のワット・チョムラーン専務理事は通信社の取材に対し、ブンティン選手と同国陸連との関係が悪化しているため、その修復がない限り五輪出場は難しいとし、『好記録だが、現状では五輪代表入りは無理だ』と猫の出場を後押し。国際陸連から猫の出場にNGが出た場合、『マラソン以外の陸上種目から代表を1人選ぶしかない』と言下にブンティン選手の五輪代表が絶望的であることを匂わせた」(陸上担当記者)
国際陸連がどうジャッジを下しても、ブンティン選手の努力は報われないようだ。