「現場は宗右衛門町の飲食店などが入る雑居ビル。3つに分裂している山口組系の有力組織が軒を並べるスリリングな界隈ですから、一時は『抗争か?』と緊張が走りました」(全国紙記者)
指名手配された韓国籍の姜真一容疑者(34)はカジノの常連客で、警察は負けが込んだことによる腹いせの犯行であるとみている。
「ずっと実話さんが書いてるように、今の大阪はラグビーのワールドカップやら万博やらの関係で、浄化作戦が続いとる。裏DVDの店とか風俗以外にも、こういうカジノ店も対象や。明日、潰されるかもしれんいうことで、最後の一稼ぎしてたんとちがうか。機械いじって、いつもより客から銭巻き上げてたら、そら揉めるわな。地下の客はゲームセンターに来てるような聞き分けのいい連中やないんやから」(地元の不動産関係者)
この手の店はほとんどが会員制で、入り口の監視カメラで入店できる会員かどうかを判断する。店内には、インターネットでオンライン・カジノをプレイする端末やテレビゲームが設置され、客は遊びながら酒などを楽しめるスタイル。ここ数年、増加の一途を辿っていた。
「賭場のような緊張感がないから、素人も来やすい。従業員も最小限で済むし、いざとなればスイッチ一つで普通のネットゲームに切り替えられる。ホンマ、楽な商売だったんですわ」(元インカジ業者)
この元業者が「だった」というのは訳がある。IR(カジノリゾート)法の成立によって、カジノが公認されれば、これまでは裏の世界の専売特許だったシノギが表の世界のモノになる。そうなれば、競馬のノミ屋と同じで、地下カジノは消えゆく運命にあるのだ。
「ラグビーとか万博は一時的な規制強化ですけど、IRは地下カジノの終焉を意味する。先が見えてきたから、無茶な銭のむしり方するとこも出てきたんでしょう」(同)
やっぱり怖い世界だ。