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ケイリン徒然草 上原にはタイトルホルダーになってほしい

 95期生のデビュー戦が決まった。「競輪過疎県」だった長野から在校成績ナンバーワン、卒業記念チャンピオンを出したのは昭和44年に競輪学校が伊豆・修善寺に移ってから初めて。その栄誉に輝いた上原龍のデビュー戦は正月2日からの小田原。パワーからいえば3連勝は間違いないだろう。

 A級チャレンジレースで同期の藪下正輝(北海道)山中秀将(千葉)中西司(神奈川)と同じ配分だ。在校順位2位の徳丸泰教(兵庫)は正月3日からの向日町、3位の飯塚隼人(佐賀)は元旦からの高知、4位の久保将史(神奈川)は8日からの地元花月園、5位の鹿内翔(青森)は9日からの京王閣だ。
 適性ナンバーワン(在校成績38位)の堀内昇(茨城)は元旦からの伊東でデビュー戦を迎える。

 新人選手の紹介は各地で行われているが、玉野記念ではサイン会まで開いて前途を祝すとともに激励している。こんな派手な演出をされれば、新人としてもやる気満々になる。北日本旋風は相変わらずで95期の在校成績上位ナンバー10に田畑英行(岩手)渡辺正光(福島)が入っている。

 88期以降の卒業記念チャンプをみると、88期では成田和也(福島)89期五日市誠(青森)90期広川泰昭(愛媛)91期藤野孝彦(佐賀)がすでにS級で活躍している。問題はプロにデビューしてから在校中の成績が実戦で反映されるかどうかで、それには本人の自覚が必要だ。

 上原の所属する長野県は選手数16名、S級は69期の為田学(36歳)のみ。まあ支部が甲信越で統合されているし、昔から連係も多いから上原が甲信越の選手のために先行する日も近い。もっとも45期に藤本達也という将来を期待された選手もいたが、伸び悩んでいた。上原にはS1はもとより、タイトルホルダーになってほしいものだ。

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