首相主催で毎年開催される「桜を見る会」で有名な新宿御苑には、駅から千駄ヶ谷門が徒歩約1分。入園料は大人200円と安い。約18万本の広大な敷地で1300本の桜が出迎えてくれる。
ただし、入園時間は午前9時から午後4時と短く4時半には追い出されてしまう。閉園時間帯になると守衛にくらいついて「少しだけでいいから入れて」と頼みこんでいるシーンがみられた。せっかくだから…という気持ちはよく分かるが、日中に限ることを覚えておこう。
そんなときは駅に近い津田塾大学の桜を愛でたい=写真。こちらは勝手に大学構内に入るわけにはいかないが、正門脇で見事な桜の大木が咲き誇っている。路上から見るぶんにはおカネもとられないし、思わず足を止めて大木を見上げる通行人が多い。
1900年に津田梅子によって創立された同大学は、小平市にある本部キャンパスに加えてこの4月、千駄ヶ谷キャンパスを開講したばかり。社会人らを対象とするオープンキャンパスをはじめ、地域貢献事業を推進するという。津田ホールを含む施設を活用した芸術、文化、国際交流などの講座やイベントが実施される。
国立競技場や東京体育館に近くスポーツ色の強い千駄ヶ谷は、桜が散ったあとも女子大生らで華やぎそうだ。