あの“事件”を振り返ると、沢尻は金髪のウイッグに、緑色のシフォンのヒョウ柄ドレスというまるでテレビアニメ「はじめ人間ギャートルズ」のキャラクターのようなコスプレ。劇中で演じた片思いをするかれんな女子大生とは正反対のただならぬ雰囲気を醸し出していた。そして、作品への思い入れについて聞かれると、「特にないです」。撮影中に手作りクッキーを差し入れした気持ちを聞かれると「別に…」。終始、仏頂面で腕組みをしたまま。言葉も態度も素っ気ない女王様キャラ“エリカ様”誕生の瞬間となった。
あの時、司会をつとめていたのが元フジテレビアナウンサーで、当時すでに沢尻の前所属事務所に所属しタレント活動をしていた富永美樹だが、2日に放送された日本テレビ系の情報番組「DON!」で“事件”を振り返った。
富永は沢尻の舞台あいさつでのVTRをみせられると、「あの時(事件当時)ワイドショーみられなくなった。ちゃんと映像をみるのは初めて」と興奮のせいかほおを紅潮させた。
舞台あいさつの前日、沢尻は日テレの番組に出演しかなりの“不機嫌モード”だったが、富永は「『(関係者から)前日、大変なことになったから、あんまりしゃべれないかもしれないよ』と言われていたけど、(沢尻を)信じていた」というが、沢尻の口から出てきたのは「別に…」だった。
富永は、自宅前で報道陣にチョコレートを配る沢尻のVTRをほほえましげに見つめながら、「(舞台あいさつから)3年半も経ったので、(沢尻を)影から目茶苦茶応援している」とエールを送った。
富永は98年に結婚したロックバンド「シャ乱Q」のまことと順調な夫婦生活を送り、一方、沢尻は離婚騒動の渦中だが、かつては同じ事務所だっただけに、言いたいことはたくさんあったに違いないが“大人の対応”につとめていたに違いない。