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アリス・クーパー、70年代LAパーティーライフからの逃避

 アリス・クーパーはその昔、キース・ムーンから逃げ回っていた…。

 アリスは、ジョン・レノンやリンゴ・スター、そして1978年に死亡したフーの元ドラマー、キースらを常連の“ザ・ハリウッド・ヴァンパイアーズ”というクラブの会員だったが、キースはパーティーになるたびに“終わらない電池”のようだったという。

 「俺達のクラブでは1つだけルールがあったんだ。他のメンバーとは飲まずに、ラストまで居続けるってね。でもキース・ムーンがいるとそれはやりにくかったな」「あいつらは酒がいけるクチだった。キース・ムーンとパーティーをすると、カラダがそれを本当にわかるんだよ。ある時、ヤツは俺と1週間ぶっ続けで、文字通り7日間眠らせてくれなかったね」「キースは寿命が切れることのない電池みたいだった。ヤツが街にいるって聞いたら、他のパーティーに参加できないからヤツからは隠れていたよ」「当時のロサンゼルスではそういう風だったね」

 またアリスはパーティーがカラダに与えた悪影響に気付き、最終的に止めることが出来て早死せずにラッキーだという。

 「いっとき、パーティーのせいで友人達が死んでいくのを実際に見てきたよ。止めなければ死ぬと気付き始めてね。単純なことだった」「プロの酒飲みみたいなジム・モリソンやジャニス・ジョップリン、ジミー・ヘンドリックスとつるんでいたけど、突然みんな衰弱してきたな、って思ったら27歳で死んじまったんだ」「カラダが生活についていかないんだよ。生き残った連中はもう少し若い世代で、幸運なことにどういう状況になり得るってことが分かったのさ。俺やスティーヴン・タイラーはその前に止めたから、今でも活動しているってことだよ」

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