search
とじる
トップ > レジャー > キャイ談(キャバ嬢+怪談) 第2回 前篇

キャイ談(キャバ嬢+怪談) 第2回 前篇

 今回は銀座のキャバクラ嬢、Tちゃんから聞いたお話。

 場所柄マスコミ関係のお客さんって多いんだけど、こないだカメラマンさんが来たのね。あまりこういう場に慣れてない感じだったんだけど、なんか怖い話はじめたら途端にイキイキしはじめて。しかもそれが超怖かったんだよ。

 カメラマンさんって、売れっ子にならないとそんなに儲かる仕事じゃないのに、機材とかの荷物だけはすごい量になるから、絶対車が必要なんだって。しかも現場は都心ばっかだから、いかに都心に近くて駐車場付きの広い物件を探すかっていうのがすごい重要らしくて、なんかそういう情報交換もあるらしいの。

 そのカメラマンさんもあちこちの不動産屋に声掛けてて、やっと一件、中央線のある駅前の不動産屋さんから「下高井戸駅徒歩4分、駐車場付き」って物件を紹介してもらえることになったんだって。

 「じゃあ現場終わったら車で行きます」って不動産屋に言って、いざ駅前で合流したら、その不動産屋の女の人がすごいタイプだったらしいの(笑)
 だからちょっとしたドライブ気分で会話を弾ませながら下高井戸の物件に行って、駐車場に車を停めて。
 リビング6畳キッチン3畳と納戸があって、駐車場付きで8万ってかなり安いと思うけど、築30年の2階建ての1階で、お世辞にもキレイとは言えないような物件で、ちょっと苦笑いしながら見せてもらったんだって。

 部屋を見せてもらったとき、不動産屋の女の人は軽く説明したあと窓際で立って待ってて、カメラマンさんは(ここに機材を置いて…)とかイメージしてたときに、玄関の横に納戸のふすまを見つけて、
 「ああ、ここが納戸ですね」と言いながらふすまを開けたら、まとわりつくみたいな空気と、すごい嫌な「気」みたいものを感じたんだって。
 女の人が「そうなんですよ、納戸は2畳…」って言いながら納戸の中を覗き込んだら、「ギャアアアアアアアア!!!」って言って部屋を飛び出してっちゃった。

 (確かに何となく気味が悪い雰囲気だったけど、あそこまでじゃないよなあ)って首をかしげながら自分でブレーカー戻して部屋のカギを締めて出てきたら、女の人がカメラマンさんの車の横でうずくまって「あ、あ、あ、あの部屋はやめましょう!」って言いだしたんだって。それで…。

 つづく

*写真は本文とは関係ありません
【写真提供】新宿ディアレスト
【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/

関連記事


レジャー→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

レジャー→

もっと見る→

注目タグ