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小日向えりが“歴ドル目線”でその魅力を語り尽くす!(前編)

 巷では“歴女”と呼ばれる歴史が好きな女性が急増している。そんな中、歴ドル(歴史アイドル)として活躍する小日向えりさんが『イケメン幕末史』(PHP新書)を出版した。本書は、坂本龍馬、土方歳三、高杉晋作など誰もが知っている人物から、加藤司書、真田喜平太、林忠嵩などマニアにはたまらない人物まで、幕末から明治期に活躍した人物50人をセレクト、丁寧に、乙女心をくすぐるイケメンポイントを解説している。そこで、著者である小日向えりさんにインタビュー。前編では著書『イケメン幕末史』についてお話を聞いた。

 Q.『イケメン幕末史』というタイトル、インパクトありますね。どんな内容ですか?
 A.“女性目線”で書いた人物列伝です。タイトルの“イケメン”とは顔のかっこよさというより、生き方や人間性が女性から見てカッコいいという意味です。

 Q.執筆にはどのくらい時間がかかりましたか?
 A.企画が来てから丸1年。その後、人選や構成などを考え、本格的に書き始めたのが昨年の11月からでしたので半年くらいです。

 Q.最近の男性と幕末のイケメンたち、一番の違いはどこだと思いますか?
 A.やっぱり熱い気持ちです。熱さが違います。この時代の人たちは自分の行動が日本を変えるという意識が強かったと思います。それに国のことをよく考えていると思います。目的がはっきりとしているので、行動力もあると思います。今とは死生観も違うのですが、志のために命を賭けようとする姿勢はスゴくカッコいいと思います。

 Q.登場する50人のイケメンの中で、「お付き合いしたい人」「結婚したい人」「憧れる人」は誰ですか?
 A.どうしよう…。みんな好きな人を取りあげているんで…難しいなあ。結婚するなら武市半平太です。奥さんをとっても大事にされた方なので。お付き合いするなら伊東甲子太郎(注1)。憧れる人は土方歳三ですね。土方さんは本気で恋をするとつらそうなので(笑)。

 Q.では、伊東甲子太郎とどんなデートがしてみたいですか?
 A.イメージはやっぱり京都ですね。当時のお茶屋さんとかに行って、きれいな風景を見ながら、お団子を食べるとか(笑)。伊東甲子太郎は歌を作るのが上手いので、歌会みたいのもいいかも。

 Q.もし、幕末に生まれていたら、どんな人生を歩んでみたいですか?
 A.男として生まれるなら、海援隊に入って貿易とかしてみたいです。当時、鎖国体制から開国して、海外に行くというのは現在ならば宇宙に行くくらいの衝撃だったと思います。そこでは日本と違うものを見て感動もあったと思うので、航海をして貿易して、海外へ行ってみたいです。女性として生まれたなら、新撰組が好きなので、沖田総司の看病係になって、新撰組の人たちの身近な存在になるというのもいいですね(笑)。

 Q.本書をどんな人に読んでもらいたいですか?
 A.やっぱり幕末に興味のある方に読んでもらいたいです。50人いればあんまり興味のなかった人物や、嫌いだった人物もいると思うのですが、そういう人の項目を読んでもらって、その人物の魅力に気づいて頂けたらうれしいです。また、「こんなにスゴイ人がいる!知って欲しい」という思いでも書いたので、歴史初心者の方にもぜひ読んでもらって、歴史を好きになってもえたら幸せです。(後編へ)


 注1 伊東甲子太郎…1835〜1867年 新選組参謀及び文学師範、のち御陵衛士(高台寺党)盟主となるも、油小路の本光寺門前で新選組に暗殺される。2004年のNHK大河ドラマ『新選組!』では谷原章介が演じた。


<プロフィール>
小日向えり
1988年生まれ。横浜国立大学教育人間科学部卒業。歴ドル(歴史アイドル)の草分け的存在。趣味は史跡めぐり(お城、古戦場、お墓参り)、写真、Tシャツ収集。三国志、戦国時代、幕末期に関する歴史知識にとくに強く、さまざまなメディアやイベントを通じて、女性ならではの視点で歴史の奥深さ、おもしろさを世に広めている。著書に「恋する三国志」(青志社)がある。


小日向えりさんの著書『イケメン幕末史』(サイン入り)をプレゼント致します。
http://npn.co.jp/present/detail/5467221/

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